6曲目 ページ7
Aside
理鶯｢おい、聞いているのかA？｣
『り、おうさん私今すぐに帰らなきゃならない用事が、』
理鶯｢目が泳いでいる。どうしたんだ、熱でもあるのか？｣
『あのほんと、理鶯さん…近いし離してください……』
引っ張った張本人は理鶯さんで、理鶯さんの胸の中に背中から倒れ込んでいて私を心配そうに上から覗き込んでくる。
待って、お願い離して私あの碧棺左馬刻に今目線だけでも殺されてるってのに！！
散々一郎に言われてきた。
碧棺左馬刻の事。
過去に何があったかは分からないけど、俺のせいで私に何かあったら嫌だから碧棺左馬刻にはあまり近付かないでくれと。
左馬刻｢お前、名前なんつった？｣
『……Aです』
左馬刻｢…上は？｣
『…………』
バレる。ってかバレてない？私どうなるの？え、待って頭が働かない。
銃兎｢左馬刻。｣
左馬刻｢あ゛？｣
銃兎｢Aさんの顔を見てみろ。お前を怖がって真っ青だぞ。｣
左馬刻｢うるせぇ、黙ってろ。
女には手を出さねぇって決めてるけど、こいつは俺の大嫌いで殺したい奴に似てんだよ。｣
本気だ。こいつは本気で一郎を殺したいって思ってる。
…誰がこんな時に黙ってられるか。
『…山田、A』
左馬刻｢チッ。やっぱりお前あの一郎のダボんとこの姉か。｣
『…弟に手出したら、許さないから。』
左馬刻｢はっ、足も震えてるくせに何が許せないだよあぁ！？｣
理鶯｢おい左馬刻いい加減にしろ｣
左馬刻｢うるせぇ殺すぞ。｣
私を押し退けて理鶯さんに掴みかかる碧棺。
こいつ…！！ほんとになんなのよ…！！
『弟を守りたいって言って何が悪いのよ！！』
銃兎｢Aさん今は煽るのやめてください！｣
『あんたに何が分かるのよ！！』
左馬刻｢てんめぇ……殺されてぇのかあぁ！？｣
押し退けられて尻餅をついていた私の胸倉を掴んでくる碧棺に心の底から腹が立つ。
『けほっ……うるさい！家族を大切に思う気持ちがアンタには分からないの！？』
左馬刻｢っ、｣
急に黙り込んだと思えば、ぱっと手を離してじっとこっちを見つめてくる。
『な、なによ…』
左馬刻｢…俺にもそれくらい分かんだよ｣
『は、』
左馬刻｢帰れ、二度と来んじゃねぇ｣
心底不機嫌そうな顔をして言ってくる。
こっちから願い下げだばーか！！
『言われなくてももう来ない！弟に手出したら私がアンタを殺す！』
そうアイツに言って部屋を出る。
あ〜！！腹が立つ！！
左馬刻｢…女のクセに｣
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にゅーとん - 銃兎さん…鼻血） (2021年6月19日 0時) (
レス) id: 7179999a63 (このIDを非表示/違反報告)
にゃっ太 - ルアさん» とルアさんこんにちは、作者様ではなく申し訳ございません。独歩の一人称ですが、関わる相手によって『私』、『僕』、『俺』に変わっていた気がします。コメント失礼しました。 (2019年2月19日 17時) (レス) id: c8a9b4a817 (このIDを非表示/違反報告)
ルア - ん…？独歩は一人称俺だったか気が… (2018年11月11日 23時) (レス) id: 1942f38c99 (このIDを非表示/違反報告)
たかはし(プロフ) - これめっちゃ面白いです！少し気になったのですが、4曲目の頭が上がらない、は使い方が違うと思います。意味は「何度お礼をしても足りないくらい感謝している、または常に迷惑をかけているなど申し訳ない気持ち」を表すと思います。違ったら本っ当にごめんなさい！！ (2018年9月15日 20時) (レス) id: b1c8d6ac09 (このIDを非表示/違反報告)
飴うさぎ。(プロフ) - 「女性恐怖症は発症されていた」はおかしいかと。「は」だと、病気が複数あるように思えてしまいます。「最初は(名前)にも女性恐怖症が発症されていたが」など、少し文を変えてみてはいかがでしょう。 (2018年8月31日 7時) (レス) id: 719b9efe66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽちねこ | 作成日時：2018年5月18日 0時
