【ヒプノシスマイク】1.社畜の私にはあんたらに構ってる暇はない

31曲目 ページ42

左馬刻side


今日もつまんねぇ奴を相手してイライラしながらタバコを蒸す。
もっと殺り甲斐のある奴はいねぇのかよ…！


すると携帯から着信音が流れてきてイライラしながら電話をとる。

｢あぁ！？俺様がイライラしてる時に電話なんかしてくんじゃねぇよ！｣

銃兎｢おーおー、ご立腹なところ悪いが今から新宿の〇〇まで飛ばして来い｣

｢なんだてめぇこのウサポリ公がよ！｣


こいつぜってぇぶっ殺す。
なにが飛ばして来いだ。

銃兎｢Aと飲んでたんだが酔っちまってよ、飲み直しにお前に代行してもらおうかと思って｣

｢てめぇ…この俺様を使いやがって…ふん、まぁいい。待ってろ。｣


銃兎のあの言い草には気に食わねぇがAがいるってんならまぁこのイライラも少しは収まるか。

｢おい、車出せ｣

手下1｢分かりました｣

下っ端に車を出させ思っきり飛ばさせる。

するとポツポツと雨が降ってきて急に土砂降りへと変わる。

｢チッ…おい！もっと出せねぇのかよ！！早くしろやボケ！｣

手下1｢す、すんません！！｣





｢おい、来てやったぞ｣

言われた場所に来てみれば、何故かAが銃兎に抱き着いている。


銃兎｢はぁ、やっと来たか…見れば分かるだろ、助けろ｣

『さむいぃ……』

｢はんっ、兎はあったかいから暖取ろうってか？｣

銃兎｢その辺にしねぇとしょっぴくぞ｣


ほんとこいつは短気だな。
ちょっとした冗談にも顳顬に青筋を立てて怒る銃兎を無視して下っ端には戻るように言って銃兎の車に乗り込む。



銃兎｢そういやお前運転出来るんだろうな？｣


｢出来るが、命欲しけりゃ捕まってろよ？｣


思いっきり飛ばすと後ろからおい…！車傷付けんじゃねぇぞ！！と聞こえるがそれも無視。

ってかこんな雨なのに飲み直しってどこだよ。
めんどくせぇから銃兎ん家でいいか。

途中でコンビニに寄って銃兎に酒やツマミを買わせて銃兎の家まで向かう。


銃兎｢はぁ…こんな死にそうな運転されたのは初めてだ。｣

｢だから捕まってろって言ったんだよ｣

息切れをする銃兎に半笑いをするとAが寄ってくる。

『さむいんだけど！！』

｢うるせぇ銃兎で暖とってろ！｣


ソファーの端に座りカタカタと震えるAをよく見るとさっきの雨のせいか髪や服が濡れている。


銃兎｢A、お風呂入れるから入ってこい｣

『でもそんなことまでしてもらって…』

銃兎｢いいから。｣


そういって立ち上がる銃兎を見て笑っちまうくらいAに甘過ぎだろ、と思う。
前の銃兎じゃ到底想定出来ねぇな。

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