【おそ松さん】赤色の人形【ホラー松】第一章

第２９話　逃げる　（途中までチョロ松ｓｉｄｅ） ページ33

おそ松兄さんはトト子ちゃんが持っていた【人形の胴体】を俺に渡して、



おそ松「チョロ松・・・それを持って、今すぐ逃げろ」



チョロ松「・・・え？」



おそ松兄さんはAと同じ、囮になる様だ。



おそ松「良いから・・・！チョロ松は今の内に逃げろ」



チョロ松「でも・・・そんな事をしたら・・・おそ松兄さんが・・・」



死んでしまう・・・



そう思ってしまったのか、俺の瞳から涙が溜まり出した。



おそ松「泣きそうな表情になるなよ・・・俺は大丈夫だから・・・」



おそ松兄さんは二カッと笑い、俺の頭を撫でた。



チョロ松「おそ松兄さん・・・」



俺は涙を拭いて、「ごめん・・・」と謝ってから、



【人形の胴体】と一緒に理科室の準備室を出て理科室を出た。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



チョロ松「・・・」



チョロ松の話を聞きながら、私は・・・



推測だけど、準備室でカラ松が振り返った時に【赤い人形】が現れたんだろうと思う。



十四松「取り敢えず、その【人形の胴体】を玄関ホールまで置かないといけないよね」



私達は西棟の２階に居る。階段を降りれば玄関ホール。



貴「早く行こう・・・【赤い人形】が来る前に」



私がそう言った瞬間・・・



？『【赤い人形】が西棟の２階に現れました。皆さん、気を付けて下さい。』



「「「「「！！」」」」」



放送アナウンスが流れた直後、私達は一斉に階段を降り始めた。



チョロ松「先にこれを置いた後、どうするの！？」



貴「分からないけど、先にそれを置こう！その後、考えればいい」



走りながらそう言った瞬間・・・



？【アアアアアアアアア！！！】



「「「「「！！」」」」」



【赤い人形】は走りながら、叫び出した。



トド松「何・・・あの叫び声・・・！」



貴「多分・・・怒っていると思う・・・！」



チョロ松「何で怒っているの！？」



一松「多分・・・俺達が机を蹴ったから・・・！」



チョロ松「机を蹴ったってどういう事！？」



十四松「後で教えるよ！取り敢えず、早く逃げよう！！」

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