【おそ松さん】赤色の人形【ホラー松】第一章

第１７話　頭が良い ページ21

チョロ松「カラ松だけじゃなかったの？トド松も押し付けてたの？」



おそ松「カラ松の言葉が本当ならば、なぜそんな事をしたの？

　 お兄ちゃん知りたいんだけど・・・？」



おそ松はしゃがみ込み、一松に向かってニコッと笑ったが、目が笑ってない。



一松「どうせ誰かが死ぬんだ。

　 俺の代わりにカラ松が死んだ。ただ、それだけの話だろ」



貴「じゃあ・・・私が２階・３階に来ていたら、

　 私もカラ松やトド松と同じ押し付けられて殺されてたっていう事？」



チョロ松「多分ね・・・」



一松「だけど・・・俺も死んだんだ！それで良いだろ！！」



チョロ松「もう一回・・・言ってみろよ・・・一松・・・」



おそ松「なぁ？一松？その言葉は本心なのか？

　 もし、それが本心ならお兄ちゃんも怒るよ？」



一松「自分でも、やり方は間違っていたと思う。

　 だけど・・・ここに居るメンバーより俺は頭が良い・・・！

　 だから・・・俺が生きれば、全部の身体を探す事も出来た・・・！」




トド松「確かに一松兄さんが、頭が良いのは僕達も知っている。

　 だけど・・・

　 例え、頭が良くても自分が死にたくないから人を押し付けるのと、

　 Aは頭が悪いけど・・・

　 僕やチョロ松兄さんを助けて、自分の命を犠牲にするのと、

　 どっちが人間らしいのか一発で分かるよ！」



貴(さり気なく、トド松・・・私の悪口言ってない？)




チョロ松「一松・・・？Aは凄いんだよ？

　 「自分はここで時間稼ぎをするから、二人はおそ松を探して来て」って言える？

　 自分が死ぬかもしれないんだよ？僕達の為に囮になってくれたんだよ？

　 これって結構勇気が必要だと俺は思うんだよね。

　 普通の人はそんな事は出来ないよ・・・

　 そのお陰でおそ松兄さんを見つける事も出来たし、

　 【人形の片腕】と、【赤い人形】の形をした棺桶を見つける事も出来た」



トド松「今さっき言ったけども、僕達を庇い守ってくれてありがとう」



二人は私の目の前で頭を下げた。



おそ松「俺からも言わせてくれ。二人を守ってくれてありがとう」



おそ松も何故かカラ松も頭を下げて来た。









　
　

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