MISSING TWINs (ページ14)

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ⅩⅢ ページ14

「芹！めちゃくちゃカッコいい！」

「俺もコーラスじゃなくて一緒にこの曲歌いたかったっつーの！かっけー曲作りやがって！」

「顔も性格も頭も良くて、運動も出来てダンスも歌も上手くて、更に作詞作曲までやるとか、どう思います？」

『カッコいいー！！』

「ちょ！りょーすけ退いて！重い！大我も大ちゃんも潰れる！ゆーとも退いて！」

「俺にも曲つくれー！！苦しいー！！」

「大ちゃん！んなこと言ってる場合か！」

「芹ー俺にもー！」

「大我も一緒になって言ってんなよ！辰哉！help！！」

「俺にもソロ曲寄越すなら考えてやろう」

「辰哉ぁぁぁぁ！！マジで潰れる！！！」

『ほらほら、そんくらいにしとけよー』

苦笑しながら中丸くんが上のでかいの２人を立たせ、私の上には潰されながら騒いだせいでぐったりしている大我くんと有岡くん。

『大丈夫かー？』

『頭ぶつけました。ちょっとだけ痛いです』

『ステージの上でふざけちゃダメだろ？』

「本番まで芹が歌ってくれなかったから今初めて生歌聞いたんですよ？芹の声で。興奮もしますよ！デモも芹の声で入ってると思ってたら別の人だったし…」

『お前らJr.は芹が大好きってマジなんだなー』

「そりゃそうですよ！さっき伊野尾くんが言ってたくらい凄いんですよ！Jr.の中なら１番憧れてる人ですよ！！」

『いいから。ほんと恥ずかしいからいいから。とりあえず僕の上から退けてよ２人ともー』

「僕も曲作る！」

『お、京本も作るのか？』

「はい！芹よりカッコいいの作ります！！」

『がんばれー退いてーそして涼介、ひっそりと自分には？って指差してんなよ』

視界の端っこに見つけた涼介につっこむと、俺も俺もと美勇人と翔太が顔を覗かせる。
今までまったく興味の無かったから記事さえ読んでなかったけど、無駄に息の合ったテンポで来た２人に今度ちゃんと読んでおきます。と心の中で呟いて

『もう頑張って全員分作るからいい加減どけてくださーい！！』

「はーい」

やけくそで叫ぶ私の言葉を受けてにっこりと笑った大我くん。

一瞬、そこに未来の大我くんの笑顔が見えた。