お姉ちゃんと一緒 ページ2
お姉ちゃん！こっち！
今いくよ！まって！
楽しい楽しい毎日。
こんな日が永遠に続けばいいな。
毎日お菓子を食べて、偶に悪い人から血を貰って。
本当に幸せ。
「_____A！起きて！朝だよ！」
「んん、いま何時？おねぇちゃ…」
朝から元気なボクのお姉ちゃん。
ヒミコお姉ちゃんはボクの一つ上。
でも言動が時々、ボクより下なんじゃないかって思う。
「んーとね、9時半！大遅刻！」
「くじ、9時半！？はやく準備しなきゃ！お姉ちゃんは？今日学校行くの？」
「んーん、Aの代わりにチウチウしてくる！」
お姉ちゃんは学校に行ってない。
治安の悪い地域だし、学校も荒れてるからね。
正直言ってボクも行きたくない、けど。
(ヒーローになる為だもんね。がんばろ！)
ヒーローになって、生きやすい世の中にするんだ！
と小学生にして思っております！
「A！行ってらっしゃい！出来れば怪我しないで帰ってきてね！バイバイ！」
「はぁい！善処するね！お姉ちゃん！行って来ます！」
そう、ウチの学校も治安悪い。中学も高校も悪すぎる。ケンカなんてしょっちゅうで、先生方も諦めてる、オワタ式かよ。なんて思いながら、スマホをいじる。
これは危ない方法で稼いだお金で買ったスマホ。
契約する時危なかったけどね。セーフ！
(オールマイト、また敵を一掃！！か。)
ネットニュースは殆どオールマイト。１日の生活でその名前を聞かない日は無いくらい。
カッコいいなあ。
でもあの人のせいで悪い事する人もいるんだよね。
ついこの前口論になった不良のお兄さんの事を思い出す。
『おれは！オールマイトに！憧れてた！でも！無個性だから！なれなかったんだよ！今の世の中クソだ！そうだろクソガキ！』
「言ってることは分かるんだけどなぁ。」
言い分はわかるけど、あの人じゃダメだ。
それに、ヒーローに物申すなら、同じ立場の方が色々やりやすいと思う。
少なくとも、内側からの方が崩しやすい。
(なんて小学五年生にして考えておりますっと。)
今日の分のつぶやきをSNSに載せて、コンビニに寄る。学校はあって無い様なものだからね。
「んっとー、新作スイーツは……」
「金を出せ！はやくしろぉ！！」
MA☆JI☆KA☆YO
なにこの遭遇率。鳥肌立つ！近くに死神居るんじゃ
新作スイーツに手を伸ばした途端、コンビニ強盗に遭遇した運の無いボク。
死にたい。
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作者名：Noa | 作成日時：2019年4月8日 6時
