どうしよ…部活の先輩とトリップしたよ…【文豪ストレイドッグス】 (ページ7)

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芳花side

そんなこんなで現在、１５番街倉庫にいます。
いやあね、もうね、怖い。
暗いんだよ！足元も見えないんだよ！
本当にホラーがダメなんだよ！

敦「本、読めるんですか？」

それな。

太「目は良いから」

それ以外はダメってことですか。

敦「……本当にここに現れるんですか？」

それな。これは何も知らない人間なら誰だって思うだろう。
然し、私はこの先を知っているからこそ、言いたい事がある。

芳花「私来る必要あります？」

太「本当だよ」

芳花「あ、無視？」

太「心配要らない。虎が表れても私の敵じゃないよ」

芳花「太宰は貧弱だけど、『武装探偵社』の一隅だからね」

太「一言多いね」

ハッ入水の腹いせだっ！！！
然もホラー駄目つったのに無理矢理連れてきたからだ！
後で”あの子”に報告だな。

敦「はは、凄いですね、自信のある人は。
僕なんか孤児院でもずっと『駄目な奴』って言われてて＿＿＿＿」

卑屈だねぇ。

敦「そのうえ今日の寝床も明日の食い扶持も知れない身で、」

ちょ、敦君、暗い暗い。

敦「こんな奴が野垂れ死んだって…
いや、いっそ喰われて死んだほうが＿＿＿＿＿」

私だったら絶対に保護する。ｷﾘ!←

太「さて、そろそろかな」

あ、これは…

『ガタン！！！』

敦『ビクッ！』

芳花『ビクッ！』←

やっぱり、分かってても怖い。だからホラーは苦手なんだよ。