601.似たもの同士 WZside ページ1
WZside
Aの「心友に戻ろっ」は
余りにも衝撃的すぎて
苦しそうに泣くふたりを見ていられなかった
勢いでAを連れ出した
けど…
泣いてるAと只ひたすら歩く俺は
傍から見たらどんな関係に見えるんだろうか
自販機を見つけてAの好きな紅茶と俺の水を買って
近くの川辺りにAを座らせた
WZ「…はい」
A「…ジフナぁぁ……ありがと…」
WZ「…ん。とりあえず飲め」
Aは頷いて紅茶を飲んで深呼吸をした
WZ「A。嘘はつくな。俺にはほんとの気持ちだけ話して」
A「…………嫌だ……離れたくない……ぅぅ」
WZ「……ん、心友でいいのか？」
A「……ﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝ…やだ……」
WZ「…じゃあなんで言った？」
A「…………」
WZ「スニョンともし遠距離になって別れたら二度と笑って会えなくなるから…だろ？」
A「……ぅぅ…そんなの…ムリ〜……」
WZ「ふふっ。はぁ〜ちんちゃ……似たもの同士め」
A「……ぅぅ…ん？……」
WZ「…はぁ。スニョンも同じ事言ったんだよ」
A「……？」
WZ「Aに好きだって言ったけどやっぱ心友でいいって言われただろ？あれは、Aが彼女になって別れたら終わっちゃうから。心友ならずっと変わらず居られるからって」
A「…だから心友でいいって言ったんだね…」
WZ「Aも同じだろ？」
A「……でもスニョンは…」
WZ「うん。心友の壁を簡単に越えた…よな」
A「……ん」
WZ「Aはさ、スニョンがもし去年の夏に話してたらスニョンとは付き合ってない？」
A「……分からない…でも…知ったら今みたいに好きな事に気づいたかもしれない…」
WZ「だとしたら、どの道ふたりは付き合う運命じゃん。今みたいに楽しく思い出作ってたんじゃないか？」
Aは俯いて黙り込んだ
WZ「未来って誰にも分からないだろ。俺だってどんな大人になってるか想像もつかないけどAとスニョンも変わらず居られるかは誰にも分からないじゃん。でもさ、少なくとも俺は…ふたりがずっと繋がってる未来しか想像出来ないんだよ。まぁ彼氏彼女じゃないかもしれないけどなっ」
A「……ダメじゃん…ぅぅ…」
WZ「あぁ…泣くなよ…ほらっ」
Aの涙は枯れることを知らない…
.
移行しました。
引き続きよろしくお願いします₍ᐡ ̳ᴗ ᴗᐡ₎
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作者名：ぽけ | 作成日時：2022年8月19日 10時
