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「なんだよ笑」
「…休めよ。そんな体で、舞台立てないでしょ。」
「休めるわけないだろ笑 仕事なんだから。」
「体が資本の人間が怪我して仕事して、悪化したら元も子もないだろって。母さんだって心配してた。これ以上悪化したら＿＿＿」
「仕事なんだよ。」
辰哉の言葉を最後に、場は静まり返った。
先程までの飄々とした態度から一変して真剣な表情とトーンになった彼に、稜哉は息を呑んだ。
それは父親ではなく、先輩としての顔の彼がいたから。
「怪我しても、風邪ひいても、貰った仕事は100%で答えるのが仕事。それを悪化させないように100%やるんだよ。
お客さんはさ、安くないお金払ってまで見にきてくれてるんだから。"怪我しました、ごめんなさい休みます" なんて、あり得ないでしょ？」
「……。」
「Aが心配してるのはとっくに知ってる。でもソレを含めて俺らの仕事だから。分かってもらうしかない。」
「そう言う世界なの、俺も、お前もいるところは。」
プロの目をした辰哉に、言葉が出ない稜哉。
悔しい、と言う感情が湧く。
辰哉に対してではなく、まだまだ自覚も、プロ意識も未熟だった自分に対してだ。
ボールペンを握りしめる手が強くなったのを感じて、辰哉の表情は少し柔らかくなった。
「…ま、でも稜哉はまだ未成年で学生だからさ。まだそこまで優先するべきじゃないよ。
それに、親の立場なら俺もやっぱ心配するし笑」
手のひらを前に出す辰哉に、稜哉はゆっくりボールペンを差し出した。
「ありがと笑 明日レッスンあんだろ？早く寝ろ笑」
「いててて…」とコーヒーを入れようとキッチンに向かう辰哉に、稜哉は自然と身体が動き、辰哉のマグカップを手にしてコーヒーマシンを操作し始めた。
「座ってろよ。」
「…おぉ、ありがと笑」
「…家では、我慢しないでよ。」
「…えぇ？笑」
「家じゃ仕事関係ないんだから。あと、母さんに迷惑かけるくらいなら俺に言えよ。」
「…なんで笑」
「…一応同じ立場の人間だし。デビューしてないけど。」
息子の精一杯の父親への優しさに、辰哉は嬉しさが止まらなかった。
稜哉が用意したコーヒーは、いつもより優しい味がしたとか。
「なんで俺の様子違うってわかったの？笑」
「いつも家に入る時、親父がドア開けるから母さんが先に入るのに、さっきは逆だったから。親父体調悪いのかなって思っただけ。」
「さすがだな！笑」
Fin
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あのん(プロフ) - (名前)ミオさん» ご心配をおかけしてすみません、無事復活しました← 今後ともよろしくお願いします！ (2021年10月25日 20時) (
レス) id: 2713eabb8d (このIDを非表示/違反報告)
あのん(プロフ) - みんさん» ご心配をおかけしました。温かいお言葉ありがとうございます！(泣) (2021年10月25日 20時) (レス) @page48 id: 2713eabb8d (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ミオ(プロフ) - 無理なくゆっくり休んでくださいね (2021年10月20日 0時) (レス) @page49 id: dfbbef0672 (このIDを非表示/違反報告)
みん - いつも楽しみにさせていただいております。体調不良ということでとても心配ですが、お休み期間ごゆっくりなさってください。再開されてもあのん様の健康第一で続けていただければと思います。 (2021年10月17日 20時) (レス) @page48 id: 3106d83bf4 (このIDを非表示/違反報告)
あのん(プロフ) - ぴけらびさん» メッセージありがとうございます！お気持ちとても嬉しいです！再開したら是非、またお立ち寄りください (2021年10月16日 21時) (レス) id: 2713eabb8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あのん
| 作成日時：2021年9月14日 19時
