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ーside GKー
『あれ?ヒョン達は??』
歌番組の収録日。
送迎車に乗り込むと、いつもの席が空いている。
V「ほら、コラボステージあるから。もう先に向かったよ〜。」
JM「あ、だから居なかったんだ。」
コラボステージ。
あの女を思い出して、モヤっとした。
謝らなきゃいけないのは分かっている。
だけど、やはり気に入らない。
新人とは思えない事務所からの手厚い待遇も、あの強気な態度も。
俺の今までの苦労を否定されてる気がして。
ジミニヒョンが気まずそうに目を伏せた。
楽屋に着くと、ヒョン達がすでに衣装やメイクを終わらせていた。
V「わー!衣装めっちゃかっこいいじゃん!MVで着てたやつだ!」
ニットやTシャツ、パーカーなどのラフな衣装だが、そのロゴはルイヴィトンのもの。
ホソギヒョンに関してはバケットハットまでロゴが付いている。
どうやら、まだ発表はされていないがCELIが専属モデルとして起用されたらしく、その協賛で作られた衣装らしい。
JH「じゃあ先行ってくるね〜」
V「え!俺ステージ観たい!まだ時間あるしいけるよね?」
一緒に行こう、とはしゃぐテヒョニヒョンに引っ張られて、ステージ脇に向かう。
MC"...それではTV初披露、SJRCでPOWER"
「「きゃぁぁあ!!」」
暗闇の中、1人スポットライトに照らされるCELIに、観客が叫ぶ。
キャップの下から覗く鋭い目線に、ゾワッとした。
曲に合わせて激しく踊り、指を鳴らす動作をするとヒョン達が出てくる。
指先から足の細かい動作まで、全てが揃ったダンス。
その迫力に圧倒された。
JM「やばい、ね。これ。ヒョン達すげー楽しそう」
V「ホビヒョンなんて、めっちゃニヤニヤしてる。」
曲が終わって、こちらに捌けてきたヒョン達。
「「「ヒョン達!おつかr」」」
(((バッターン!!)))
V「ヒョンッ!??」
4人が同時に倒れ込む。
JH「ゼェ、ゼェ、あ"〜しんどっ。」
CEL「ゼェ、、出番最後で良かった、、、」
「「...。(肩で息するだけで精一杯の2人)」」
JH「でも、さ」
"めっちゃ楽しかったぁ"
そう言って笑ったホソクヒョンはめちゃくちゃ楽しそうで。
残りの3人も汗だくで笑った。
あんなに満足そうに笑うヒョン達を見るのは初めてで。
JM「シュガヒョンが笑ってる、、」
無意識に、拳を握りしめる。
悔しい、なんてそんな気持ち久々で。
__あんなステージ見なければ良かった。
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舞桜(プロフ) - どうしましょう。すごく面白いお話見つけちゃった! (2020年2月17日 0時) (レス) id: c1ba84da81 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - おもしろいー!! 更新待ってます。 (2020年1月25日 9時) (レス) id: a2d6e4b6af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:akn | 作成日時:2019年8月30日 11時