こもれび (ページ41)

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＊ほどほどに@ガーリックトーストページ41

もうsくんも社会人一年目。嘔吐表現あり。

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「おっせぇ、」

ジリジリ進まないと思ってた時計の針は短いのがもう頂点に迫っている。

いや、いいと思うよ？

職場の親睦会は大事なことくらい知ってるし。

金曜日にやるのも、事前集金なのも、なんだかんだ毎回終電前には解散してるのも上がしっかりしてんだろ｡

「はぁ、」

何度目かわからないため息とともに車のキーを携えて立ち上がる。

と、同時に、モニターフォンがピピッと作動してから、一階エントランスのロック解除をお知らせした。

キーは所定の位置において、ドアを開けて廊下で待っていると、エレベーターの方からガタイのいい人と支えられてる、、、翔。

「ほら、頑張れ。歩けてないぞ、バンビかよ。笑」

よくわからないことを言うガタイのいい人が顔を上げた瞬間俺と目が合う。

ぱちぱちと綺麗な目を2回瞬きさせたその人は、途端に周りを見渡して、少し考える素振りをしてから翔を引きづりながら近づいてきた。

「あ、あの、、」

「はい、」

「こいつ、知ってます？」

くてっとよしかかってる翔を指さしながら言うから、
それじゃ顔見えないよって思いながら答える。

「はい。一緒に住んでまして、」

「あー、良かったです。ほら、エントランス開けた部屋番号のとこに立ってらっしゃるからちょっと迷いました。」

「あ、すみません。笑」

「いえいえ。私こういうもので、、、
すみません。先、櫻井を引き取ってもらっていいですか？」

名刺を出そうとしているらしく、翔が邪魔なのね。笑

俺の方に抱え直すと、スっと差し出された名刺に条件反射で自分の胸元に手を近づけたけどもちろんこっちは手ぶらなので受け取るだけ。

あ、翔の上司の方。

しかも、その名前は結構耳にする人で。

「いつも翔がお世話になっております。」

「いえ。こちらこそ真面目で勤勉な姿に感心させられています。期待の新人ですよ。
今日は飲ませすぎたみたいで、、」

「いえいえ。もともと強くないタイプなので、お気になさらないでください。」

まあ、こんなところで立ち話もなんなので、ってなるには時間が遅すぎるので、きちんとしたお礼は後日することにして、今日はこの辺でってなり。

翔を部屋に置いて見送りしようと思ったけどそれも大丈夫だと笑顔で言って頂いたので、玄関先で見送らせてもらった。

問題はこのぐでぐでしてるやつ。