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eleven ページ11

「忍、ダメだよ。起きて」


「ふゎぁぁ……仕方ね……」


忍は大きくあくびをして、起き上がった。


「何で立花の言うことだけは聞くんだよ…」


「まぁまぁ。我慢しなよ、」



「忍が起きたんだし、皆で朝ご飯食べに行こうよ」



上杉くんはプイッと横を向いたが少しして頷いた。



「ご飯食べたら直ぐに帰らなきゃ行けないね。アーヤのお母さんも心配してるだろうしね。」



お母さんっ!
忘れてた……どうしよう!?


「俺が言い訳を考えてあげるよ、安心して。」


黒木くんはニコッと微笑む。


その微笑みに私は弱いんだけどなぁ……


「皆さん、おはようございます。朝ご飯の用意が出来ました。」



部屋の扉を開けて女将さんが入ってくる。


「あ、今行きます!ちょっと待って下さい。荷物まとめるんで、」



あ、そっか。もう出るんだよね



「もう帰るんですか?」


「はい。朝食を食べて直ぐに、」


黒木くんがそう答えると女将さんは眉間にしわを寄せた。


「では、彩様。少々お時間よろしいでしょうか?」



え?私?



「立花になんの用なんだよ、」


上杉くんがジッと冷たい目で女将さんを見る。


「そうですね、貴女方には関係のない話です。」



私だけにしか話さないのかな?
なんだろ?……何かしたっけ?



「俺達はどうしても付けないんですか?」


黒木くんはなだめるように上杉くんの肩を押さえながら聞く。


「いえ、別に付いていても問題はありません。」



「なんかあったら俺らが守る。」


ボソッと耳元で言われる言葉に顔を赤くしながら私は頷いた。

忍ってたまに大胆…。



「では、要件を言いますね。
彩様はこちらで引き取ります。ちなみに拒否権はなく、強制です。」



こちらで引き取る?どういうこと…?


「彩様、貴方は凄いお方なのです。
なので、我々が責任を持って貴方様を育てます。」


未だに頭の中が混乱状態なのは私だけではなく他の皆も同じだった。



「つまり、アーヤがここに住むってことですか?」


「そうです。美門様は察しが良いですね。」



私が何でここに住まなきゃいけないの?
わざわざ家じゃなく旅館に住まなきゃいけないの?



「ミヤさん、私ここに住めません。家族も心配するし…kzの皆とも離れなきゃいけないなんて嫌です。」



「ハァ………」


ミヤさんは深いため息をついてkzの皆を見る。


「この様な者達と離れたくないんですか?」


「離れたくありません!」

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マシュマロ - おもしろい (2020年2月2日 9時) (レス) id: 01b39ab0f1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 魔理沙さん» ありがとうございますwその事件は新しく作った小説の方で進めていきます (2019年8月13日 10時) (レス) id: fbca833c0b (このIDを非表示/違反報告)
魔理沙 - すっごく面白い。彩はどんな事件に巻き込まれるのかな? (2019年8月13日 10時) (レス) id: 32185305c0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すいません。なんかいじってたらアカウント消えたので、新しくしました。神の子などの作品等は新しく作り直します。ご迷惑おかけします…。 (2019年8月11日 13時) (レス) id: fbca833c0b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - lkwistervenさん» 返信遅くなりすいません。ありがとうございます。更新頑張りたいと思います! (2019年8月11日 11時) (レス) id: fbca833c0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:p://  
作成日時:2019年1月27日 12時

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