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「…………戻りません」









「え、だってさぁ」









「楽しいですか?」









拗ねた心が、苛立ちに変わっていく。









「素人からかって楽しんでますか?何か………俺のファンだから絶対来るよとかって話してたんじゃないかなって……」









「は?」









「私、隆二さんが手振るだけでキャーキャー言うような、そういうタイプのファンじゃないんです。大丈夫ですよ、そんな気ぃ使わなくても。腹いせにネットでバラしたりしませんから」









「別にそんな理由で呼び戻したんじゃないけど」









「そうですか…………」









「何なのかな、その態度」









「態度?」









「そういう態度するくせに、何で戻ってきたの?」









「…………何ででしょうね」









少し冷めたお茶を一口飲んだ。









「何で戻ってきたんでしょうね………今日は分からないことばっかりです」








ううん、今日だけじゃない。









「何で誘われたのかも、まだ分からないし………でも分からないままにしときます」









「誘ったのは」









「分からないままにしといて下さい!もう、会うことないと思うから」









短い夢物語の、置き土産にしといて下さい。

3→←Farewell.



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作者名:ぽち。 | 作成日時:2016年1月4日 20時

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