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6話 ページ24

打ち上げ花火の音がやけに大きく聞こえる。


それ以外に音は聞こえない。




目の前から赤が消えた。


視界にはただ、暗闇が続いている。





「加州、君……?

ねぇ、何処にいるの…!?
近くに居るんでしょ!」





沈黙だけが返ってきた。
答える者なんて一人も居ない。



本丸ではしゃぐ短刀達の声が大きく頭に響く

息が上がり視界が歪む



立っていることが出来なくなり地べたにへたり込んだ。





「それでも、それでもさ、
一緒に居たかったの


他の人との未来なんて考えたくないよ………




一緒に、幸せになりたかった……!」





目が、体が熱い

喉が焼けるように痛む


涙が止めどなく溢れ出る。




もう、もう会えないんだ

絶対に、二度と彼には会えない


どう足掻いたってそれは覆せない




涙が、耳鳴りが、嗚咽が


止めようとは思わない。

止めようと思っても、きっと止まらない。







もっと抱き締めたて欲しかった


触れて欲しかった、触れたかった


ずっと、ずっと一緒に居たかった









「折角可愛くしてるのに、涙でぐちょぐちょじゃん」


「っ、なん、で………」





そこにはもう二度と会えないはずの彼が立っていた。





「あんた、置いて逝ったら死んじゃいそうだし。

それに最期に聞く恋人の声が泣き声なんて嫌じゃん?」


「っ、
よ"、よ"かったぁぁぁ!!」









彼女に見つからないような遠い所で死のう

そう思って俺は彼女の前から立ち去った。


数秒すると、俺が居なくなった事を理解したのか
彼女の泣き声が遠くから聞こえてきた。



ここで引き返しても
彼女の為にも、俺の為にもならない


振り返らずに行こう


そう思って俺は一度止めた足を
もう一度前へと運ぼうとした


その時、たまたま愛おしい人の苦痛な声が耳に入った





「それでも、それでもさ、
一緒に居たかったの


他の人との未来なんて考えたくないよ………




一緒に、幸せになりたかった……!」





あぁ、

うん、そうだよ
俺もだ


俺も主以外の奴との未来なんて想像出来ないよ




頬を熱を持った涙が伝った





「っ、はは………


もう、俺の事好き過ぎだよ主

………けど、
ここで戻る俺も、主の事大好き過ぎだよね…」









笑って言おう。

主を安心させられるように



目元を拭って俺は笑いかけた。





「折角可愛くしてるのに、涙でぐちょぐちょじゃん」

7話【完結】&後書き→←5話 & ありがとう



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設定キーワード:刀剣乱舞 , とうらぶ , 加州清光   
作品ジャンル:恋愛
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赤羽美海(プロフ) - 槝さん» コメントありがとうございます!!私的に三日月よりも初期刀の加州に「自分は1番古株だから、どんなに苦しくても頑張らなきゃ」って思ってたら萌えるな、と思い作りました。私も楽しく書かせてもらっているので、楽しいの共有が出来て嬉しいです! (2018年9月14日 18時) (レス) id: 49475d5f9c (このIDを非表示/違反報告)
- 楽しく読ませて頂きました!ボス=三日月が多いのは同感です、自満で小説書くくらい思ってたので共感者がいて嬉しかったです* (2018年9月14日 7時) (携帯から) (レス) id: 46e1741f78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤羽美亜 | 作成日時:2018年7月25日 18時

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