MANKAI寮の天使2 (ページ17)

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天使のバレンタイン1 (綴) ページ17

もうすぐ、あの季節だ。

太一「Aちゃん、その、そろそろお菓子作る予定とかは無いッスか？」

談話室ではさっそく太一が、そわそわしながらAに話を持ちかけている。

「何か食べたいものがあれば作るよ」
太一「ほんとッスか？！じゃ、じゃあチョコがいいッス！チョコでお願いします！」
「ふふ、そんなにチョコが食べたいの？」
太一「出来れば14日に食べたいッス！！」

そう、2月14日。
バレンタインがやってくるのだ。

真澄「アンタのチョコ、俺にちょうだい」
至「もちろん至さんにもくれるよね、A」
万里「一番でかいチョコじゃねえと許さねえからな」
十座「Aのチョコか……美味そうだ」
一成「オレもAちゃんのチョコ欲しい～！」
椋「もちろん無理にとは言いませんけど、こんなボクにもくれたら嬉しいな、って……」
密「Aのチョコ、絶対おいしい……欲しい」

もちろん団員はみんなAからのチョコを欲しがって、バレンタインが近づくにつれAへのアピールは増していった。
当の本人は自分の作るお菓子を食べたいと言われるのが嬉しいみたいで、すっかりやる気満々でレシピ本をめくってはうんうん唸って悩んでいた。お菓子が食べたいというよりは、みんなAからチョコを貰いたいだけだと思うけど……まぁ黙っておくか。