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酔っ払い小悪魔2 (綴) ページ14

風呂上がりらしいAと、廊下で鉢合わせた。

綴「A、髪濡れたままだと風邪引くぞ」

その髪がまだ水分を含んでいるのを見てそう言えば、

「つづるさん、乾かしてください」

と俺の手を引いた。まだ酔いは醒めてないらしい。仕方ないからお願いされるがままにドライヤーを手にして、かつて弟たちにしてやったように乾かしてやる。

「ふふ、きもちいいです」

Aはそう言って気持ちよさそうに目を瞑る。俺も、弟たちとはやっぱり髪が違うな…なんて考えながらサラサラの髪を掬って風を当てた。

綴「はい、終わったぞ」
「ありがとうございます。やっぱりつづるさんって、お兄ちゃんみたい」

ドライヤーを仕舞う俺を見ながら、Aが言う。

綴「まぁ、Aも妹みたいなもんだしな」

そう答えれば、

「えへへ、つづるお兄ちゃん、だいすき」

と抱きついてきた。

綴「お、おい……」

前言撤回。妹にこんなドギマギする兄貴いないもんな……
とりあえず、酔ったAが相当厄介だってことは間違いないみたいだ。

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作品ジャンル:ラブコメ
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作者名:iha | 作成日時:2020年1月22日 18時

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