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141:飲み会 ページ7

(ついにこの時が来てしまった...)

週末、社外行事は恙無く終わり集合場所の居酒屋へと足を運ぶけど足取りは重い。

参加で、と幹事の高瀬さんに伝えると良かったと嬉しそうな顔をされた気がするのは思い過ごしだろうと胸にしまう。

(何してるかなぁ)

飲みすぎ注意やで!あと何かあったらすぐ連絡してよ!あと、えーっと、と門限に煩いお父さんの様に家を出る前に心配する彼を思い出した。
あんなに足取り重く歩いていたのにもう着いてしまった。
先に入りたくないなと携帯を取り出し同僚を待つまで、と発信をタップした。

「なんかあったん?!」

相変わらず心配しているときの彼の電話は騒がしいなと笑って声が出ない。

「え?なに?」

「ごめ、笑っちゃって」

凄い勢いだったよと言うと電話がかかってくると思ってなかったからびっくりしたーと彼はため息をついている。

「今から行ってくるねっていう電話」

「わざわざしてくれたん?ありがとう」

いつもの穏やかな声に安心する。
三人とももう着替えて迎えに行く気でいるという彼の話しに笑っていると後ろから声をかけられて驚いた。

「あの、入らないんですか?」

少し離れた所で電話をしていたから高瀬さんが近くに来ていたことを気付かなかった。
振り返ると不思議そうな顔をしている。

「すみません、すぐに行きますね」

突然余所行きの声を出した私に電話の向こうの彼は初めて聞く声や、と呟いている。

もう切るねと言うと今の誰ー?と聞かれて高瀬さんが隣にいる為言葉に詰まってしまった。

「、、、わかっちゃった。気を付けるんやで」

「はい」

人が隣にいるといつものように話せなくなってしまって堅くなった返事をして電話を切ってしまった。

「すみません。お仕事の電話でしたか?」

「いえ、私用なので大丈夫ですよ」

行きましょうか、とそれ以上プライベートな事を話したくなくてお店へと足を早めた。


打ち上げがスタートする前から地獄だった。
とりあえず女性陣は間に座れと手を引かれ早々に先輩から引き離されてしまったし、久しぶりの飲み会ということもあってか既に上司のテンションはシラフとは思えないくらい高い。
他の課の女性陣も皆そうで、傍目から見ても既に辛そうな顔をしているけど何も出来ない。
広い会場で他の課との合同の打ち上げとあって、すぐに騒がしくなった。

142→←140:うしさせ



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設定タグ:歌い手 , 浦島坂田船 , センラ   
作品ジャンル:恋愛
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あーりん(プロフ) - lonleyさん» コメントありがとうございます!やっと書き始める事ができたのでのんびりにはなると思いますが読んで頂けると嬉しいです★ (2019年7月11日 23時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - ふらわぁさん» 気味悪さを表現したかったので、最高の褒め言葉ですwありがとうございます!笑 (2019年7月11日 23時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
lonley - すごくおもしろかったです! 坂田くんver.気になって仕方ありません!! これからも頑張ってください! 応援してます! (2019年7月10日 21時) (レス) id: 39388112b7 (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ(プロフ) - おかえりってところでゾクってしましたw (2019年7月10日 20時) (レス) id: c190ba3ed4 (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - もえかさん» コメントありがとうございます!どちらも読んで頂けて嬉しいです( ;__; )今後もよろしくお願いします! (2019年7月7日 16時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あーりん | 作成日時:2019年6月19日 6時

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