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「それが、ちゃんと治せたわけじゃないんよ」
少ししょんぼりとしたさかたんが横にいるうらたんに同意を求めるように視線を移す。
簡単に説明するね、とうらたんがこちらを見る。
うらたんの説明だと、妖怪の世界で大きい喧嘩があってその喧嘩の最中に自分たちを庇ったセンラが怪我をしたこと。
相手の魔法に当てられ妖力を奪われて小さくなり、術もかけられたセンラは話せなくなってしまったこと。
乗っていた船から落ちてあの場所に辿り着いたこと。
その争い事はもう治まって何も無いらしい。
「話せない術は坂田は解けたんだけど、妖力を戻すことだけはもう少し時間がかかりそう」
そんな事が知らないところであるもんだなぁと感心しているといくつか疑問が出てくる。
「センラはこれ以上大きくならないの？」
連れて帰ってから目まぐるしく成長していったから、もしかしてまた妖力が戻ってきたら大きくなるのかと不安になる。
「ならへんよ、見た目にはもう変わりない」
これ以上おっきくなったら迷惑や、とまーしぃが笑う。
「妖力っていうのが戻るとセンラは何が出来るの？」
さかたんは魔法が使えるようだしうらたんは消えたり飛んだりする。
まーしぃはわからないけどセンラも飛べたりするんだろうか。
「元々俺たちはその辺の浮遊してる妖怪と違って位の高い妖怪だから人前に自由に現れたりできるんだけど、センラの妖力だと姿を見せる所かこの家からも出れない」
うらたんの説明によると最初に着てた服を着れば外に出ることはできるらしい。
でも姿を見せるのはまだまだかかりそうだと。
私が買ってきた部屋着を着ているセンラはふー、とため息をついている。
「Aちゃんと出掛けたりしてみたいんやけどなぁ」
苦笑いしているセンラを見て、ため息の理由はそこかと呆れてしまう。
「センラのお札、取った？」
さかたんが心配そうに私を見つめる。
「ううん。話せない時から剥がそうとしたら怒るから触ってないよ」
そっかぁ、と安心したように皆が笑う。
なんで？と聞くとそれは聞かない方がいいと口々に言うので余計気になってしまう。
なんで、と問い詰めても知らなくていいの一点張りでこちらが根負けしてしまった。
そんなに言うなら仕方ない、諦めようと思ったら私のお腹か鳴る。
皆の視線が一気に集中して恥ずかしかった。
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おかゆ*(プロフ) - 番外編ありがとうございます！小センラさん大好きだったので悶えました……無理しない程度に頑張ってください (2019年10月9日 12時) (
レス) id: 8572672a4d (このIDを非表示/違反報告)
関西風しらすぅ@坂田家 - 言葉喋るショタより何も喋らずに言葉理解してなかったり仕草で感情表現するショタの方が天使よな。まぁつまり神ってことよ。何のご褒美ですか。平日の夜中4時ににやけながらこれ読むってただの変態なんですけど。 (2019年6月6日 4時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - あのんさん» ありがとうございます！コメント頂けると励みになります(;o;)これからも楽しんで頂けると嬉しいです！ (2019年5月26日 20時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
あのん(プロフ) - とても好きです！！読む度癒やされてます！ (2019年5月26日 20時) (レス) id: 2726eacb2c (このIDを非表示/違反報告)
月希(プロフ) - あーりんさん» 全然！！気長に待ってます！！ (2019年5月22日 0時) (レス) id: 106e1f2421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーりん | 作成日時：2019年5月17日 21時
