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なんだかリビングが賑やかな気がする。
目が覚めて最初に思ったのはテレビの音ではない話し声がするな、ということ。

携帯を見るとずいぶん寝てたようで目覚めもすっきりしている。

リビングに行こうかなと身体を起こすと寝室のドアが開いた。

「Aちゃん!」

目が合うと飛びつくように抱き締められ再びベットに横になる。

「おはよ」

「おはよう」

「!!」

高めの綺麗な声に驚いて目が覚めた。
背中を撫でていた手も驚いて止まってしまう。

「センラ?」

今私を抱き締めているのは昨日と同じセンラだろうかと身体を離すと私に覆いかぶさったままにこにこと見下ろす彼は間違いなく一緒に暮らしてきたセンラだ。

「びっくりした?」

くすくすと訛りのある話し方で笑っている。

「びっくり、、、してる」

あと、この顔の近さに気づいてびっくりしてる。
どうしよう。
また顔が赤くなりそうだから早くどいて欲しい。

「誰かいるの?」

身体を起こそうと彼の肩に手を置くと背中に腕が回って優しく抱き起こされた。

「うらたんと、坂田と、まーしぃ」

にこにこと名前を言われるけどうらたんしかわからない。
うらたんに仲間を連れてきていいかと言われていたのを思い出した。

「坂田が治してくれたんよ」

そういえば治せるかもと言ってたな、と昨日の事を思い出す。

「勝手に家に入れてしまったん、ごめんね」

髪を撫でられ謝る彼の顔をじっと見つめる。
意思の疎通が簡単になった彼の話し方はこんなだったのかと感動する。

「Aちゃん?勝手に入れて怒ってる?」

何も言わない私に不安になったのか覗き込むように伺っている。

「いいよ。起きるの遅くてごめんね」

ふふ、と笑うと安心したように笑う。

「みんなおるから、会ってくれる?」

「もちろん」

少し髪を整えてリビングへと向かった。

38:志麻、坂田→←36



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設定タグ:浦島坂田船 , センラ , 歌い手   
作品ジャンル:恋愛
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おかゆ*(プロフ) - 番外編ありがとうございます!小センラさん大好きだったので悶えました……無理しない程度に頑張ってください (2019年10月9日 12時) (レス) id: 8572672a4d (このIDを非表示/違反報告)
関西風しらすぅ@坂田家 - 言葉喋るショタより何も喋らずに言葉理解してなかったり仕草で感情表現するショタの方が天使よな。まぁつまり神ってことよ。何のご褒美ですか。平日の夜中4時ににやけながらこれ読むってただの変態なんですけど。 (2019年6月6日 4時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
あーりん(プロフ) - あのんさん» ありがとうございます!コメント頂けると励みになります(;o;)これからも楽しんで頂けると嬉しいです! (2019年5月26日 20時) (レス) id: 509e058229 (このIDを非表示/違反報告)
あのん(プロフ) - とても好きです!!読む度癒やされてます! (2019年5月26日 20時) (レス) id: 2726eacb2c (このIDを非表示/違反報告)
月希(プロフ) - あーりんさん» 全然!!気長に待ってます!! (2019年5月22日 0時) (レス) id: 106e1f2421 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あーりん | 作成日時:2019年5月17日 21時

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