波乱の合同授業10 (夜宵ノ良) ページ37
ゆうなの勇姿を見届けようと見守っていましたが、逃げ出してしまいましたわ
しょうがないので上杉謙信に追いかけるように言い、私はその場を去りました
去る直前に武田信玄と目が合いましたが…今は我慢ですわね
この、身体がムズムズじわじわするような感じ…
久しぶりですわ。早く戦いたいですね…
口の端に薄ら笑みを残しながら元就の側に帰る。
それと同時にため息がこぼれました
「ハァ…全くゆうなったら…一瞬だけ目を合わせたかと思ったらすぐ逃げたわ。まだまだね…」
「お疲れ様、大変じゃったな」
「本当にね。…元就、女の色恋に口を出してはダメだからね?」
「分かっとる。でも安心したわ」
「何が?」
「常臣にあんな風に友達がいて安心したんじゃ。良かったのぉ」
「フフッ、でも本当に良かったと思ってるわ。…ねぇ元就、授業が始まるまで側にいていいかしら?」
「ああ、もちろんじゃ」
「ありがとう」
そんな会話を交わした途端、チャイムが鳴りました
そしてモニターに秘書さんが映ったかと思えば、いきなりこんなことを言い出しましたわ
《銀杏高校、ならびに空木高校の皆さまにお知らせです。学校対抗戦をこれより始めます》
《ルールは簡単です。空木チームと銀杏チームに分かれ、戦ってもらいます》
《戦いの種類は問いません、ですが戦わないという選択肢はございません。一人最低一つは戦ってもらいます。ケンカもよし、自身の得意なものでもよしです》
《制限時間は3時間です。最終的な目標はありません。合同授業のレクリエーションとでも思ってください》
《それでは学校対抗戦、開戦!》
モニターが消え、いつかの旗印戦のように法螺貝が鳴り響きました
…いきなりのことに教室が酷く静まりかえっていますわね
皆さん、恋人とかには手は出さないでしょうし…
でも一つ言えることは、武田信玄と戦えるということ…!その事ばかりが頭にあって落ち着きませんわ
そうと決まれば、行きましょうか
「──武田さん、お久しぶりですわね」
「なんだ常臣か。…戦いはしねぇぞ?」
「いえ、やるのよ。戦いましょう?ケンカを売るから買って?ねぇ?楽しくやりましょう?久しぶりに会ったんだもの…良いでしょう?」
「……買ってやる。それでいいんだよな?」
「助かりますわ。では…広いところに移動しましょうか。行きましょう」
「ああ」
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あーゆ - リョウさん» ごめんなさい… 。荒らし防止の為に変えました。もし再度編集するのでしたらご連絡ください。 (2022年12月11日 12時) (レス) id: 0982d46986 (このIDを非表示/違反報告)
リョウ - すみません、パスワードって変わりましたか?今までのパスを入力しても、間違っているということになって編集できないのですが……。 (2022年12月11日 9時) (レス) @page45 id: c77ecc330e (このIDを非表示/違反報告)
小鳥遊ふゆう - 更新失礼しました! (2022年12月10日 22時) (レス) id: a30ccd45c8 (このIDを非表示/違反報告)
ピピピのピ - 更新失礼しました! (2022年12月10日 19時) (レス) id: dd7f2196ba (このIDを非表示/違反報告)
リョウ - 更新失礼致しました! (2022年12月10日 17時) (レス) @page46 id: 2a987646b1 (このIDを非表示/違反報告)
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