【合作企画】我ら空木高校栄進クラス！！２【募集中】

いざ、調理実習！8(小鳥遊ふゆう) ページ21

ゆうなside

「鶴ちゃん有難うございました…」
鶴「いーのいーの 困った時はお互い様じゃん？ …それにしてもゆうちゃん災難だったね」

綾のパンケーキ味見…いや毒味を鶴の気転で見事に回避することができた(ゆうなと鶴があだ名で呼び合うことになったのはCS番外編ストーリー編、お話上手なお友達にて)

ゆうな自身、友達だから食べてあげたい気持ちがあるが身体が全力で拒否反応を示す 『あれは、あれだけは無理だ 止めてくれ』と

武石「まさか綾ねぇっていつもあんな感じ？」
綾ねぇてっきり料理上手だと思ってた…と軽く衝撃を受けていた月夜

「そ、そうですね… 食材を選ぶ腕は一流なんですけど…」
苦笑いでゆうなもパンケーキ作りを再開する
なるべく多くの人に味見してもらいたいため一口二口で食べられる程の小さなパンケーキを複数作り、早速同じ班のメンバーに声をかけた

武石「ん！美味い。いくらでも食べれるわ」
鶴「ゆうちゃん上手だね」
涼千代「…嗚呼」
涼千代も言葉の代わりに何度か頷いて肯定の意を示す 雰囲気も少し和らいでいるように見えた


綾「堀川先輩に渡してきたわ〜」
すると綾が帰ってきた

「お帰り …堀川先輩？は食べてくれたの…？」
綾「ええ。何故かすぐにどこかへ走っていっちゃったけれど…」

「「「「……」」」」
ゆうなを含め班のメンバー全員が沈黙し、顔を見合わせる
(…御愁傷様です)
そして綾を除いた全員の心の中が一致した瞬間でもあった
この時こっそりとゆうなが、片想いしている相手の様に両手を合わせたことは誰も知らないだろう

武石「そ、そうだ 綾ねぇも伊勢さんの作ったパンケーキ食べてみたら？凄く美味しかったからさ」
綾「ゆうなちゃんのお料理とっても美味しいのよねぇ いただきます。」
気まずくなった雰囲気を変えてくれた月夜に感謝の意を視線で送る それに気付いた月夜は綾から見えない角度でぐっと親指を立てた

綾「やっぱりとても美味しいわ！ご馳走様。」

喜んでもらえて何より、とボウル等を洗い始める
すると綾がゆうなにとってはとんでもない爆弾発言であるものを投下した

綾「今度謙信にも作ってあげてね♡ 何なら毎日お願いしたいわ♡」
手に持っていたボウルを派手に
ｶﾞｯｼｬｧｧｧｧﾝｯ
と、落とし動揺しまくったのは言うまでもないだろう(落とした所は床ではないので問題なかったが)

こうして、ゆうなの高校生活初の調理実習は多少のトラブルがあったものの大成功(？)に終わった

いざ、調理実習！9(ピピピのピ)→←いざ、調理実習！7 (リョウ)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す