隠し事 ページ45
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「とりあえず、必要な書類の記入は終わり。手間かけさせて悪かったね」
『……いえ』
……昼休み、適当に身支度を済ませて職員室にいた五条先生の元を訪れた私は先月書いた書類と同じような紙切れに悠仁の名前を記入していた。
1ヶ月くらいのスパンでこういう場面に二度も立ち会うことになるなんて、誰が予想しただろう。
それにしても、あいつの言う通りにもし悠仁が生き返ることになればこの紙切れも要らなくなるのかと考えると、やたら現実味が無い。
「皆心配してたよ、君のこと。午後はグラウンドで自主練するとか言ってたから、一度顔見せておいで」
『……分かりました』
この一件で多くの人に迷惑をかけていることは知っている。
倒れた時に私を運んでくれた狗巻くんにも、私が起きるまで傍に居てくれた真希ちゃんにも、二人と一緒に私を心配してくれるパンダくんにも。
……もちろん、伏黒くんと野薔薇ちゃんにもだ。
だから私がいつまでも怖気付いているわけにはいかない。
それに、宿儺との縛りを結んだからには今一度自分の力と向き合う必要がある。
『それじゃあ、失礼します……ご心配おかけしました』
授業に出るにしても、とりあえず制服から動きやすい格好へと着替えなければいけない。
私は面倒を見てくれた五条先生に会釈をし、職員室を後にするため一歩を踏み出した。
……のだが、すぐ様不後ろから腕を掴まれ故意に動きを止められた。
『……どうか、しましたか？』
こちらを静かに見据える目隠しに、疑問の目を向ける。
私の手首を握る先生の手には、柄にもなくギュッと力が入っているため抜け出すことはできそうにない。
「ねえ君。何かした？」
『……どういうことですか』
「……いや、何でもない。ごめんね、引き止めて」
そう言われて離された手首が軽くなると同時に、先生はいつもみたく嘘くさい笑顔を私に向けた。
……その瞬間、頭の中であいつの微かな笑い声が聞こえた気がした。
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いか焼き - さ い こ お です！この話マジですこ… (2022年7月4日 2時) (
レス) @page50 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
すみれちゃん - 続編決定…!ありがとうございます泣 (2022年2月27日 1時) (レス) @page50 id: 1871179020 (このIDを非表示/違反報告)
AG2(プロフ) - タイトルに目を惹かれ読んでみたらめちゃくちゃ面白かったです……！今後どうなるかとても楽しみ……！更新頑張ってください！！ (2022年2月8日 7時) (レス) id: 382d4af167 (このIDを非表示/違反報告)
ハリネコ - 更新してくださる事が嬉しいですっ！これからも、作者さんのペースで頑張って下さい！ (2022年2月3日 23時) (レス) @page27 id: 690aee62a7 (このIDを非表示/違反報告)
mithukoaaa0306(プロフ) - 面白すぎて一気に読んでしまいました！ (2022年1月30日 2時) (レス) @page8 id: 96b8b42efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀛 | 作成日時：2022年1月29日 15時
