松野家三男やってます。8

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｢僕はプレステージに入れてもらう！｣



『｢｢｢｢｢良いなぁ！｣｣｣｣｣』



プレステージは所謂どういうところなのか知らない人は、
是非ともネットで調べて欲しいものだ。
プレステージが分かれば六人が羨ましそうにしているのも分かるはずだ。



『僕は映画出演させてもらう！』



｢｢｢｢｢｢おぉっ！良いなぁ！｣｣｣｣｣｣



どういった映画なのかは分からないが、
とりあえず映画出演をしたいらしいハイ松に、
六人も羨ましそうに見て相づちを打っていた。



｢俺は猫転換手術…｣



『｢｢｢｢｢良いなぁ！｣｣｣｣｣』



どれだけ猫になりたいのだろうか。
しかし、センバツに浮かれているせいなのか
誰もツッコミをしずに歓喜の声を出していた。



｢俺は武道館でワンマンライブだ！｣



｢良いなぁ…｣



言葉を発したのは一松だけであり、後の五人は真顔で前を向いていた。



｢はーーーっ！？！？！？しまったぁ…！！｣



｢ふふん…｣



遂やってしまったのか、それともカラ松ボーイズなせいか
カラ松の希望も違和感無しに答えてしまったことに
頭を抱えて嘆く一松にカラ松は誇らしげに見ていた。



｢とにかく優勝しか無いよ！マジで頑張ろうな！｣



『｢｢｢｢｢おう！｣｣｣｣｣』



｢うぅ…ッ｣



｢ま、まぁ頑張ろうとしているから良いか…｣



張り切る七人に涙を流す松代を少し困惑しながら松造は見ていたが
優勝の為に頑張ろうと燃えている七人を見てとやかく言わないようにした。
また何か言ったら松代からビンタされるかもしれないので。



〈続きましてー、21世紀枠の松野家〉



｢はいいいい！！！｣



｢お、落ち着いて…！｣



『おそ松兄さん！リラックスだよ！リラックス！』



グループとして呼ばれ、リーダー格であるおそ松は
手を挙げて緊張感漂わせながらガチゴチになって
ロボットのようにステージの上へと歩いていく。

そんなおそ松にチョロ松とハイ松はフォローを入れた。



おそ松はくじ箱に手を突っ込む。
六人は真顔でその姿を見守ることしかできず
チョロ松は生唾を飲み込んで見ていた。



｢っ！？あっ！あーーっ！！あーーーっ！！！｣



｢｢｢おぉ…！｣｣｣



おそ松は蛇に噛まれて離れようと思い切り手を回すが
蛇はおそ松の手を噛んで離そうとしなかった。



〈松野家はペリ。ペリは大会四日目。第三試合の…〉



こうして松野家はセンバツ出場の日にちが決まった。
そんなおそ松をある人物は見ていた。

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