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帰れと言わんばかりに急に脅して来るダヨーン族に
三人の頭の上には疑問符しか浮かばなかった。
しかし、ダヨーン族の持っていた槍が震え始めた。
｢｢｢え…？｣｣｣
我慢していたのか、ダヨーン族は目に涙を溜めていた。
彼らとの別れが辛いが、チョロ松が言い放ったことを受け止めて、
敢えて追い出そうとしていることが分かった。
花嫁やこの国の村長だってそうなのだ。
｢｢｢だよーーーん！｣｣｣
｢ここがいいよーん！｣
｢帰りたくないよーん！｣
三人は大きな声で泣き始めた。
自分たちを受け入れてくれたのがこの国だったので、
やはり簡単に手放したくなかったのだろう。
すると、花嫁はチョロ松の口を持って笑わせる。
｢だよん！｣
花嫁も笑いながらチョロ松を見た。目に涙を溜めて。
『うぅっ…』
｢あれ？ハイ松兄さん泣いてる？｣
『こういうの弱いんだよぉ…』
｢ふひっ、泣き虫｣
『どうせ泣き虫だよ！』
感動の場面を目の当たりにしたのか、ハイ松は目に涙を浮かべて目元を擦る。
十四松に気付かれ、一松からはからわかれてハイ松は顔を赤らめながら涙を拭った。
そんな会話をしていると、ダヨーン族は目に溜まっていた涙を拭う。
｢｢｢ダヨーン！ダヨーン！ダヨーン！｣｣｣
すると、ダヨーン族はそれでも涙を流しながらも笑顔で送ろうとする。
｢うああああ…っ！｣
｢ああああっ！あぁっ…！｣
｢ふ、ぅ…うわぁぁぁ…ッ！！｣
三人はまた声を上げて泣き出してしまい、
やはりここを出たくないのとダヨーン族の優しさに触れて、
最後に目一杯大泣きをしていたのだった。
｢｢｢ダヨーン！ダヨーン！ダヨーン！｣｣｣
ダヨーン族が泣いて笑いながらまるで共鳴のように言葉を発していた。
『｢｢だよーーん、だっよーーーん｣｣』
一松、十四松、ハイ松もダヨーン族に混じって、
自分の頬を引っ張りながら共鳴していた。
十四松は笑い、一松はそんな十四松を見て、ハイ松は目に涙を溜めていた。
花嫁は老人に抱き着いて泣いていた。
ダヨーン族と人間の心が一つになった瞬間だった。
｢……何これ｣
たった一人を除いて。
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びたー(プロフ) - ゆっこさん» コメントありがとうございます。おそ松さんハマって自分のことのように嬉しいです😊この作品を読んでくれてとても嬉しく思います！ありがとうございます🙇亀更新ですが、これからも頑張っていきます。よろしくお願い致します🙏 (2022年9月24日 21時) (
レス) id: 8be8dbacef (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - 最近おそ松さんにまたハマり始めて占いツクールを適当に漁ってたんですが良作にあえて一気に見ちゃいました。これからも頑張ってくださいm(_ _)m (2022年9月24日 18時) (レス) id: cd9fc5524f (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - くりおねさん» コメントありがとうございます😊はい…！遂に続編来ちゃいました！これからもよろしくお願いします🙏 (2022年9月23日 16時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
くりおね(プロフ) - もう続編か...!! (2022年9月23日 15時) (レス) @page49 id: a3e7c7059c (このIDを非表示/違反報告)
びたー(プロフ) - くりおねさん» 感情的になって言葉を崩してしまうハイ松くんを書いて不安でしたが、衝撃を与えてくれて気恥ずかしいです😌💞ありがとうございます😊 (2022年9月22日 13時) (レス) id: cfeb0c9930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びた一 x他1人 | 作成日時：2022年9月14日 21時
