102 ビスケット=クルーガー �� ページ9
「……人質交換の期限は？」
「24時間以内」
「……場所は？」
「ソウフラビの有名なタワーがあるだろ、あれから100mくらい先南方向にある空き家だ。真っ赤な屋根が目印になる」
「……わかった。だけどわかんねぇな。Aが簡単にカスにやられるなんて」
「ははは、言ってくれるね。まあ俺たちも頭を使ったって訳よ。後ろから5発なぐっても眠らないからビビったけど」
「クソ。殴り過ぎだわ」
Aの声が聞こえた瞬間、死ぬほど安心する。膝から力が抜けちゃった。Aなら大丈夫だと頭ではわかっているのに、どうしても心配になる。「勝手に喋んな」って男の怒声が聞こえる。
「大丈夫。こんなところ自力で出られるから。特にキルアは自分のことを責めたりすんなよ。３人は修行を続けてて」
そこで交信はぶつんと途切れた。急に静かになった気がする。ゴンの表情はふつふつと怒りに湧いていた。キルアが「Aが言うんだし、ほっといて大丈夫だろ」って笑ったあとに、「バカかお前は！」って殴り飛ばす準備はできていた。だけどあたしの予想は外れて、「ちょっくら助けにいかせて」と素直に頼んできた。
「あんだけ強いAが今すぐ帰ってこれないってことは、何か理由があるからだろ。例えばそう、人質、とか」
「Aにも人質がいるってこと？Aが逃げたとき、殺される子がいるとか？」
「バカバカしいけど、そんなとこだろ。Aは赤の他人が目の前で死ぬのが耐えられないからな。オレと違って」
「……ぶちギレてるわねぇ」
「ったりめーだ。ふざけんな。許せねぇ。Aのやつ、何のんきに誘拐されてんだよ」
「……あ、そっち？」
てっきり怒りの矛先は誘拐犯かと思っていたんだけど、どうやら違うみたい。キルアの愛は12歳が抱くにしては重すぎる。
「そーだよ！考えたくもねぇけど、もしAが殺されるようなことがあったら、オレがその犯人をどんな手を使ってでも殺すに決まってるのに。まったく。Aのやつオレを猟奇殺人犯にしたいのかよ」
「……誘拐犯よりアンタの方が怖いわ」
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ちーちゃん - わざわざお返事ありがとうございます！完結まで楽しみにしています！ (2021年11月14日 17時) (
レス) @page49 id: efb35b509b (このIDを非表示/違反報告)
有希(プロフ) - ちーちゃんさん» ちーちゃん、コメントありがとうございます！最後まで楽しんでいただけるよう頑張ります！次章もよろしくお願いします！ (2021年11月14日 16時) (レス) id: d83879ced4 (このIDを非表示/違反報告)
ちーちゃん - 更新嬉しいです！また頑張ってください！ (2021年11月10日 15時) (レス) @page9 id: efb35b509b (このIDを非表示/違反報告)
有希(プロフ) - yuriori12911さん» コメントありがとうございます。いろいろ確認したところ途中から自動変換機能が外れてしまっていたみたいです何故か。すみません。直しましたのでご報告させていただきます。ご連絡ありがとうございました。 (2021年11月10日 7時) (レス) id: d83879ced4 (このIDを非表示/違反報告)
有希(プロフ) - 無気力に自信が有る人さん» いろいろ確認したところ途中から自動変換機能が外れてしまっていたみたいです何故か。すみません。直しましたのでご報告させていただきます。早とちりして申し訳ありませんでした。 (2021年11月10日 7時) (レス) id: d83879ced4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有希
| 作成日時：2021年7月16日 18時
