ピアノ (ページ19)

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HK「で、ヒョンとはどーいったご関係で？」

空いた口が塞がらないソラも気になるようで、少し前のめりになって見つめてくる…

「えーと、幼馴染みかな？あの時ほんと、久しぶりに会ったの…」

それからなぜか４人でユンギのこと、学校でのジョングクくんの様子や、私たちがピアノ専攻ということで作りかけの曲のアレンジの話など…

気づいたらソラもホソクもナムジュンも(2人にそう呼ぶように言われたの)、仲良くなって盛り上がってしまった…

もちろん、ユンギとはただの幼馴染みとしか言ってないけど…。

気づくと2時間ぐらい経っていて…

NJ「あ、やべーよホソガ！！撮影始まるって！」

ナムジュンのスマホにメッセージが来たらしく慌てる2人。

HK「うそー、まだヌナたちと喋りたいよー」

NJ「また会えばいーだろ！あ、ヌナたちカトク交換しません？」

HK「お！ナムジュナ！ナイスアイディア！！」

まさかの展開で2人とカトクを交換し…

HK「またね、Aヌナ、ソラヌナ～！！」

NJ「すみませんっ、あ、さっきのアレンジやってみます！ありがとうございました！」

とバタバタでお店を出て行ってしまった…

……………

急に静かになった店内。

SR「A…ちょっと聞いてもいい？もしかして…Aの初恋の人って…ユンギなの？」

さっきまでのハイテンションとは違い、真剣に見つめて聞いてくるソラ…

ソラには忘れられない初恋の人がいることだけは伝えていたから、なんとなく今までの話で気づいたみたいだった。

「ごめん、ソラ。なかなかあのユンギってこと言い出せなくて…ほんとごめん。」

SR「謝らないで、それは言えないよね。ましてやあのユンギだし…。私の方こそAの気持ちも知らないで、ナムジュンナムジュンって…動画とかもいっぱい見せちゃって…ごめん。」

シュンっと小さくなるソラ。

「全然だよ、ありがとうソラ。もう今はただの幼馴染みだし、応援してるから、ユンギのこと！あーーでもまさか声かけられるとは思わなかったね～」

私の言葉に開き直ったのか、

SR「いや、てか、2人ともイケメンだったし…あんないっぱい話せたし…カトクも……夢じゃないよねーーーー！？」

またハイテンションに戻り、目をキラキラさせて話し出すソラ。

何はともあれ、ソラが幸せそうだし…ユンギがホソクやナムジュンみたいな素敵な人に囲まれていることがただただ嬉しかった。