＃１９ふっか？ ページ19
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「わ、美味しそう…」
『まだ焼けてないから食べないでよ？』
「う、…わかってる〜」
と言いながらもついつい伸ばしてしまうわたしの腕をふっかが戻す。
『だーめ。って言ってんじゃん』
「なにふっか…今日変」
阿部「キャラチェン？」
岩本「顔変わってないけど。この部屋狭いし…」
『俺の顔がでかいからだよ！うっさいな！』
わたしの言葉をはじめとして、みんなからいじられふっかはご立腹。
いたずらっぽく、あっかんべーってしてみたら
ふっかもベーってしてきた。ムカつくやつ。
２人でいがみ合ってたら、みんなはニコニコ笑って『仲良いね』って。
そうか？なんて思うけど、いつもとおきまりの言葉なので受け流す。
…けど。
『兄弟じゃない、俺らは』
「…え？」
急に真面目な表情でそう言ったふっかにみんなが動揺する。
『…あ、ごめん…俺頭冷やしてくる…』
食べといていいよ、とか言ってカランカランとまた家を出て行く音がした。
それを呆然と見つめる私たち。
「…なんだったの？」
阿部「俺、追いかけてくる」
「ううん、わたしが行くよ」
事の発端はわたしだ。阿部ちゃんが行く必要なんてない。
阿部「ねえ今何時？」
「…七時四十五分？」
阿部「外は暗いよ、この時間でも。女の子１人にさせない」
「へ…」
柔らかく笑ってそう言う阿部ちゃん。
おんなのこ、って意識してくれてたんだ。
なんか嬉しい…って、そんな場合じゃない。はやく探しに行かないと。
「じゃ…２人で行きましょ！！」
阿部「ん。手」
手を差し伸べられ、自然に握ってしまう。
あっ、て思って話そうとすると阿部ちゃんが握って離さない。
…逸れたらダメだしね。
そんなわたしを気にせず、阿部ちゃんは歩き出した。
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美涼 - 更新頑張ってください。 (2020年3月18日 12時) (
レス) id: 1ff24063f5 (このIDを非表示/違反報告)
まどか(プロフ) - 小説面白いです！更新楽しみにしています！頑張って下さい！ (2020年2月28日 23時) (レス) id: c558c0fdfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽむりんこむ | 作成日時：2019年8月15日 21時
