＃１６JAPONICASTYLE ページ16
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この曲はとても感情が表しやすい曲だった。
切なそうに微笑んでみたり、アレンジを加えて踊ってみる。
なによりわたしの対抗心が燃えていたんだ。
良い歳して恥ずかしい。大人気ないって自分でも思う。
「華麗にJAPONICA STYLE」
サビになると、不思議と歌い始めていて笑顔が溢れてしまう。
真剣な曲でも笑ってしまうあたり、高校でも大学でも怒られたなと考えた。
周りのみんなは圧倒されていて、気持ちいい。
清々しい気持ちで踊りきれた。
「っと、終わりました」
でもまだみんな動かない。どうしたのかな？
「おーい」
京本くんの顔の前でブラブラと手を振ってみると、その手を掴まれた。
京本「…いい！！」
「は？」
目を輝かせながらそう言う京本くん。
当のわたしはピンと来ず、キョトンとしている。絶対今すっとぼけた顔してるよね。
ジェシーくんに助けを求めて目線をずらす。
ジェシーくんはわたしと目があったけどずっと動かずにパチクリしている。
「なになに、みんなどうしたの」
ほんっとに焦ったのでおろおろしながら聞いてみた。
そこでようやく高地くんが動いた。
高地「…うん、すごい。絶対俺らよりうまいよ！」
樹「本当に！すごい上手くて感動しちゃった！」
慎太郎「うますぎるよ！どうやったらそんなに上手くなるの？」
ジェシー「…やっば、俺らと比にもならね…」
高地くんをはじめとしたメンバーが次々に褒めてくれる。
…照れるわ。
でも、あと１人はずっと俯いていて動こうとしない。
それに気づいた京本くんが、気まづそうに肘でつついて
京本「…北斗。なんかいいなよ」
と言った。
北斗くんはゆっくり前に顔を向けて、わたしと目線を合わした。
…何言われるのか想像がつかない。
もっと手をしなやかに？
笑顔で踊るな？
ゆったりしすぎ、もっとキレを出せ…？
北斗くんが口を開いた。
北斗「…良い。」
「へっ」
あまりに予想外なその優しい言葉に驚いて変な言葉を発してしまう。
北斗「へっ、て何。笑」
「え、絶対ダメ出しされると思った…」
北斗「正直、女って聞いて馬鹿にしてたけど…女だからってばかにできねえよ、あんた」
今日一番、すごく嬉しかった。
「…ありがとう…！じゃあ練習、しよ！」
立ち上がって、練習を再開した。
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美涼 - 更新頑張ってください。 (2020年3月18日 12時) (
レス) id: 1ff24063f5 (このIDを非表示/違反報告)
まどか(プロフ) - 小説面白いです！更新楽しみにしています！頑張って下さい！ (2020年2月28日 23時) (レス) id: c558c0fdfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽむりんこむ | 作成日時：2019年8月15日 21時
