[BL]普通に生活していたらSな先輩に弱みを握られてしまった。

第十七話 ページ19

タオルで汗を拭いたり、ぼーっとしてたりすること数時間経ちました。


もう九時近くなった。


「おーい、熱今何度?」


『36.8度ですー』


「おー、下がってきた。」


いつもこの時間に測らないので体温の平均が分からないが35度以下なら安心かな...


『...って何で俺にカメラ向けてんですか』


「え?いつ寝るか分かんないし、うとうとしてる顔撮りたいじゃん。」


うっわ引くわ...控えめに言って引くわ...


「明日朱と碧来るから色々用意しなきゃいけないし、早くうとうとしてくんない?」


『何で俺キレられてんですか。朱くんと碧ちゃんいつまでいるんですか?』


「四連休に幼稚園の創立記念日みたいなので五連休らしくて、その間はいるっぽい。」


あの二人可愛いからつい構いたくなるんだよなぁ...


それまでに風邪治さなきゃだな。


あ、と言って先輩は立ち上がり、俺のスマホを手に取った。


「風邪治ったら、朱と碧に構ってもいいよ。


あと風邪治ってから俺に君から構ってくれるならスマホ返してあげるよ。」


え、なにそれその究極の選択。


でもさすがにスマホの誘惑には勝てずにしぶしぶ頷いた。

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