[BL]普通に生活していたらSな先輩に弱みを握られてしまった。

第十六話 ページ18

男同士のあーんというちょっと絵がキツめなのを10分ぐらい続けた。


食べ終わったが、俺何か大事なもの失った気がする。


「満足〜♪あ、お腹一杯になった?」


先輩はテンションハイな状態で聞いてくる。


『美味しかったですよ...』


いろいろ悔しいけど美味しかったのは事実。


先輩は小さくガッツポーズをしている。上機嫌なのが分かりやすい。


そこまで嬉しいか...


時計をちらっと見ると、長針がもう7時を指そうとしていた。


『先輩、もうこんな時間ですし帰りますよ...』


のろっと体を起こすと、ガッと肩を押さえられ、先輩のベッドに体が戻る。


「駄目に決まってるでしょ!!家に一人で居るより、うちに泊まるほうが絶対安全だから!!」


『でもそれじゃ先輩寝るところ無いし...』


「今は俺より自分の体を心配して!」


そう力強く言われては流石に対抗出来ない。


そもそも体を押さえられていて体が起こせない。


「とりあえず、まだ流石に寝れないだろうし...お風呂って入らせていいのかな...」


あっスマホを返すっていう選択肢無いんですねそうですか(絶望)


「とりあえずタオル持ってくるから汗かいてたら拭いてね!」


そう言って先輩はバタバタ足音を立てて部屋から出ていった。

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