子ウサギと甘いフレーバー�� ページ11
『清海A』
「っ、もー！！ Aちんはほんっと……！ からかうのが好きなのはわかってるけど、おれだって、お、男なんだぞ！！」
『からかう？』
「……へ、無自覚？」
『冗談。に〜ちゃんをからかいたくなって。』
くすり、と笑ってみると、「やっぱりな〜！」と安心したようにうなずく。
そっか、私が言っても冗談にしか聞こえないんだよな。
しょうがない、かなぁ。
「け、けど。たしかにAちんといるのに、あんずの話をしすぎるのもやだよな。」
『……ごめん。何か、に〜ちゃんに八つ当たりみたいな、』
「八つ当たり？ 別に嫌じゃないから大丈夫だ！」
両手で頬杖をついて、真っ白い歯を見せながら笑うに〜ちゃん。
その表情に、思わず声を詰まらせてしまう。
「Aちんって、子どもっぽいけど子どもっぽくないっていうか。わがままとか、あんまり言わないだろ？」
『はあ。』
「だから、何かそういうAちんが新鮮だから良いんだ！ 後輩みたいで可愛いしな〜♪」
『……は？』
か、わいい。
『あ"〜……』と声をもらしながら私は自分の額を押さえた。
このタイミングで言うのはずるいでしょ。
「？ ははっ、どうしたんだ〜？」
『っ、顔覗くな。』
「Aちん、照れてるのか？ 可愛いって言われたから？」
『うるさい……別に、それくらいどうってことない。』
いつもだったら、器用に
ひなたにだって、悪ノリでしょっちゅう言われてるし。
ぎゅっと唇を噛んで、に〜ちゃんを恨めしく見つめた。
『に〜ちゃんの女たらし』
「どうしてそうなりゅんら！！」
『こーゆー手口で何人も落としてきたんだうわーおそろしい』
「その絶対思ってないトーンどうにかして!?」
やけになって口に放ったフローズンヨーグルト。
オレンジの香りが鼻を抜けて、ほどよく頭に冷気が届く。
『なんだよほんと。に〜ちゃんのくせに、』
「なんだよその言い草〜。照れてるくせに。」
『……』
「む、無視は卑怯！ 卑怯だぞ！！」
立ち上がって指を差してくるに〜ちゃんから、つーん、と顔をそらす。
「ゔぅ〜」とうなりつつも、に〜ちゃんはおとなしく椅子に座った。
『に〜ちゃんのほうが可愛いよ♪』
「照れ隠しのつもりなら意味ないぞ〜」
『……ッチ、』
「舌打ちすんにゃ！！」
この人に、に〜ちゃんなんかに。
こんなに乱されるとは、思ってなかったんだ。
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生しょうが(プロフ) - にゃーちゃんさん» うわぁぁ！更新できず申し訳ないです！！面白いだなんて照れますね…！これからも読んでくれると嬉しいです！！ (2022年12月17日 12時) (
レス) @page26 id: 9fefad8449 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！とても面白くて、引き込まれる様に一話から最後まで全部読んでしまいました…!!続きがとても気になります！更新頑張って下さい、楽しみにしてます！ (2022年12月14日 15時) (レス) @page25 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
生しょうが(プロフ) - 空桜さん» こ、こんな長編を一気読み…!?（大歓喜）ハマっていただけて嬉しいです！あとちょっとで投稿ペースも戻ると思うので、これからも見守っていてください…！笑 (2022年11月23日 20時) (レス) id: 1856a8e0e6 (このIDを非表示/違反報告)
空桜(プロフ) - 初めまして、更新お疲れ様です。昨日から一気読みするくらいハマってしまいました笑 イベントやスカウトを交えつつオリジナルのお話を読める作品は中々なかったので新鮮です。お知らせも読みました。ご自身のペースで無理はなさらずに頑張って下さい (2022年11月19日 21時) (レス) id: bedbd72616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：生しょうが x他1人 | 作成日時：2022年10月29日 16時
