心の底からごめんなさい ページ34
お久しぶりです、皆様覚えていらっしゃいますか。小谷という者です。
お待たせして大変申し訳ありません、まさか間をこれほど空けてしまうとは……小谷A、一生の不覚。
いえ、決して物語の続きが思い浮かばなかった訳ではないんです。残り二十話弱、どうやって結末を迎えようか悩んでた訳ではないんです。
決して物語の……あれ？
「さっきと同じところ読んでるよ」
『えぇ……文字多くて読みにくい……』
「普段はそんな感じしないけど、裏では日本語の難しさに頭を悩ませてるAには少し大変だね」
『……代わりに読んでくれたりは』
「頑張れ」
『デスヨネ』
目を凝らして必死にカンペの文字を読む。段々こんがらがってきた。
『なんでうちがこんな目に！！』
「ヒョエッ！？」
小さな悲鳴が聞こえた途端、意識が浮上した。……夢か。
『……おはようございます』
「お、オハヨウゴザイマス」
うちの真横で谷地さん____同い年ということもあり、昨日仲良くなれた____が驚いた時の体制のまま固まっている。
『びっくりさせましたか？』
「イイイエ！ ……今のは寝言、ですよね？」
はい、と答える前に谷地さんは「ハッ！ 勝手に聞いてしまってごめんなさいぃ！」と慌てふためく。
小動物……？
『こちらこそ、びっくりさせてごめんなさい』
「いえ、小谷さんは悪くないです！ 全ては私が」
『いえ、私が』
と、お互い謝罪を繰り返す。いつまでも谷地さんは引いてくれないので、こっちも絶対に引けない。
『元はと言えば、私が寝言を発してしまったがために……』
「そんなことないです！ 私が小谷さんの寝言を聞いてしまったがために……」
最終形態、土下座。しかし谷地さんも土下座している。こうなったら____
「二人共、何してるの？」
天から聞こえる女神の声に、二人で顔を上げる。寝起きには眩しすぎる光が見える。(気がするだけ)
わたわたと身振り手振りで谷地さんと状況を説明すると、清水さんはクス、と柔らかく微笑んだ。
「もう朝ご飯の準備しないと。仁花ちゃんと小谷さん、支度したら来てね」
「『はい！』」
マネージャーの泊まる部屋を出て行く清水さんを見送って、瞬時に朝の支度を始めた。
隣で同じく急ぐ谷地さんを横目に、なんだか嬉しさを感じる。
____こうして、合宿二日目が始まった。
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水上灯 - とちゅうでアジさんとかイシダイさんとか言ったのマジくそワロタｗｗｗｗｗｗ (2022年8月27日 13時) (
レス) id: 278a10c8d3 (このIDを非表示/違反報告)
はむ - すごく読みやすくて面白いです！完結してしまうと思うと寂しいですが完成を楽しみに待っております！無理のないよう更新頑張ってください！応援しています！！ (2020年5月28日 1時) (レス) id: 655f827a56 (このIDを非表示/違反報告)
木乃伊(プロフ) - とっっても面白いです！更新頑張って下さい！！ (2020年5月27日 16時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
bu-ko(プロフ) - アッッッ好きィ……………応援してます…！ (2020年5月27日 2時) (レス) id: 11f43cf002 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - コミカルで面白いし、夢主ちゃんのちゃんとしたかわいさもあるところほんとに最高です！！応援しています！ (2020年5月27日 0時) (レス) id: f0b62f3d9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍原 | 作成日時：2018年4月14日 20時
