99 ページ49
「何…？」
ジント「俺、最初は…記憶を失ってるって聞かされて、自分が誰で、ここがどこで、何が何だかわからなくて、すごく…怖かった…。
毎日、毎日、怖くて、辛くて、どうすればいいのかもわからなくて…。
だけど、Aちゃんが俺の為に病院へ来てくれて、話をしてくれて…なんだか、それだけでほんのちょっと明日が来るのが楽しみになってた…。
そして、Aちゃんが、俺を引き取りたいって言ってくれた時、何でか分からないけど、本当に嬉しかったんだ…。
それから二人で過ごして、二人で暮らして…色んなことがあったけど…俺、本当に、毎日楽しかった…。
幸せだって、思えた…。
記憶がなくっても、自分が誰かもわからなくっても…それが苦にならないくらい、Aちゃんは俺に色んなことを教えてくれた…。
だから…俺…Aちゃんに…お礼言いたくて…。
本当に、ありがとう…。Aちゃん…」
「え…？い、いいよ別に…そんなの…」
ジント「それから…もう一つ…。Aちゃんに、どうしても、ちゃんと、伝えたいことがあるんだ…」
ジント君の白く透き通るような肌が、段々と紅潮していく。
そして、真っすぐに、私の瞳を覗き込む。
綺麗な瞳。
吸い込まれそうなぐらいに、とっても綺麗…。
やがて、ジント君の、優しくて、甘い声が、私の耳をくすぐった。
ジント「Aちゃん。
俺は、
Aちゃんのことが、
好きです…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 45人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
milkssss(プロフ) - ひぃさん» コメントありがとうございます！最後までお付き合いいただけると、嬉しいです！ (2020年2月25日 21時) (
レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2020年2月25日 2時) (レス) id: f0de405ab0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：milkssss | 作成日時：2020年2月19日 15時
