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次の日の帰り道。
会社を出て、最寄り駅へ向かう途中、自分の背後に集中して歩いていたが、昨日のような気配はない。
やっぱり昨日のは気のせいだったのかもしれない。
そもそも、私なんて付けて何の得があるというのか。
私は少しほっとして、電車に揺られていた。
そして、自宅の近くの駅に到着した私は、意気揚々と家に向かうことにした。
しかし―
ふと気が付くと、背筋に変な緊張が走った。
誰かの視線を感じる。
いや、きっと気のせいだ。
そう、気のせい。
深呼吸して息を整えると、私はマンションに向かって速足になっていた。
けれど、それは気のせいなんかじゃなかった。
またしても、私の背後で足音がする。
私と同じ速度で、一定の距離を保って、私の後をついてくる。
一体何なんだ。
私はスマホのカメラ機能を使って、自分の背後を確認してみた。
でも、何も映ってない。
怖い…。
一度そう思ってしまうと、もうこの恐怖からは逃れられない。
私はまたしても駆け出して、自分のマンションへとたどり着いた。
玄関の前で呼吸を整え、ジント君に気取られないように、表情を作り直して中に入った。
「たっだいまー」
極力、明るく聞こえるように努めたつもりだった。
ジント「……。Aちゃん…。やっぱりなんか無理してない…？」
ぎくっ…。ジント君、あなたって何でそんなに察しが良いの…？
「な、何でもないよー。ちょっと仕事で疲れちゃっただけ。一晩寝れば大丈夫だから！」
ジント「……そっか…」
―
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milkssss(プロフ) - ひぃさん» コメントありがとうございます！最後までお付き合いいただけると、嬉しいです！ (2020年2月25日 21時) (
レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2020年2月25日 2時) (レス) id: f0de405ab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：milkssss | 作成日時：2020年2月19日 15時
