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ジント「ねぇ…Aちゃん…」
「なに…？」
ジント「俺は…このまま…ずっとAちゃんと一緒にいたい…。ずっと…こうしてたい…」
「……記憶が戻っても…？」
ジント「うん…」
ジント君が、真っすぐに私の瞳を見つめてくる。
やっぱり、綺麗で、大きな瞳。
今にも吸い込まれてしまいそうだ。
ジント「Aちゃん…いい…？」
「うん…。いいよ…」
私はそれ以上何も言わず、目を閉じた。
もうお互いに、これ以上の言葉はいらない。
自然に身を任せ、そして、私の唇に、彼の唇が柔らかく触れあった。
彼の私を抱きしめる力が、ぎゅっと強くなって、もっと、お互い近づき合う。
ジント君の体の熱も、じんわりと湿ってく汗の感触も、私に伝わってくる。
私の口の中に、彼の舌が優しく、入り込んでくる。
絡み合う舌が、どんどんと二人の唾液をかき混ぜていく。
ジント君の息が、激しくなって、私の顔に温かくかかる。
そのまま私は仰向けに体を倒されて、その上にジント君が覆いかぶさった。
まるであの時のお風呂場での出来事みたいに。
けど今は、あの時以上に興奮してる。
二人の唇が重なり合ったまま、身も心も、一つになろうとしてる。
彼が今、記憶喪失だなんてことも忘れて、過去の事なんて、全て忘れて、私たちはお互いに、お互いの心と体を求めあっているんだ。
お互いに、邪魔な衣服を取り払って、真っ白な肌と肌が、触れ合って、擦れ合って、重なり合っていく。
そして、私たちはそのまま汗びっしょりになりながら、こんな朝っぱらから盛りの付いた猫みたいに、事に及んでいった。
ジント君、これは記憶が残ってたの…？
それとも、本能…？
そんなの、今はどっちでもいいよね…。
失った記憶や、ぽっかりと開いた心の隙間を埋めるために、私たちは、一つに繋がって、混ざり合う。
―
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milkssss(プロフ) - ひぃさん» コメントありがとうございます！最後までお付き合いいただけると、嬉しいです！ (2020年2月25日 21時) (
レス) id: 81ca320fbb (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2020年2月25日 2時) (レス) id: f0de405ab0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：milkssss | 作成日時：2020年2月19日 15時
