今日:42 hit、昨日:10 hit、合計:41,348 hit
小｜中｜大
48 ページ48
な、何を言ってるんだこの子？
それってだからどういう意味だ…？
舜太「何そんなハトが豆鉄砲くらったみたいな顔してるん？だってジントさん、Aちゃんのこと好きなんやろ？」
は？
俺が？
Aちゃんのこと？
す、好き…？
す、す、好きってなんだ…？
なんだっけ…？
好きって…
ジント「お、お、俺が？Aちゃんをす、す、す、す、好きって？ま、まさか、そ、そ、そんなわけ…！」
舜太「めっちゃ動揺してるやん…。それに顔にちゃーんとわっかりやすーく書いてるやん。もしかしてそれも記憶がないのを理由にして分からんとか言うんちゃうやろーなー。それはセコイで、ジントさん」
俺が、Aちゃんを好き…。
この、胸の奥がチクチクするような、ドキドキするような息苦しさは、そういうこと…なのか…？
いや、この子の言った通り、もしかしたら俺は気が付いてたかもしれない。
けど、それを記憶喪失をいいことに、自分でも気が付かない、分からないふりをしてたのかも。
俺は、やっぱり、Aちゃんの事、好きになってしまったんだ…。
舜太「ふわぁ〜あ…。じゃあ、もう寝ますね…。おやすみなさーい…」
この寝つきの良さはやっぱり姉弟だ。
彼はそう言うなり、一瞬で眠りについてしまった。
一人取り残された俺は、リビングの天井を見上げてこう思った。
あぁ、今日も眠れそうにないな…。
―
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 64人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：milkssss | 作成日時：2020年2月17日 15時
