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「ジ、ジント君大丈夫？」
ジント「あ、だ、大丈夫…」
「も、もう舜太ったら、やめてよ。ジント君はか、か、彼氏なんかじゃないんだから。変なこと言わないで。ねえジント君？」
何故だろう。
もちろんその通りだし、何も間違ってないのだけど、俺はAちゃんにそう言われ、とても悲しい気持ちになってしまった。
彼氏なんかじゃ、ない、か…。
舜太「……。はーい」
そして夜も更け―
舜太君は明日の朝帰ってしまうようで、今晩は俺と舜太君はリビングでバンビと一緒に布団をかぶりながら眠ることになった。
舜太「ねえ、ジントさんって彼女とかおったん？」
と、布団に入って間もなく、彼はそんなことを聞いてきた。
しかしながら、当然過去の記憶などすっかり抜け落ちてしまっている俺には、その質問の答えは用意できない。
「さあ…？どうだろ…覚えてないな…」
舜太「ホンマに、全然何も覚えてないん？」
ジント「うん…。何を覚えてないのかもわからないぐらい、何も覚えてない…」
舜太「そうなんや…。Aちゃんってさ、寝付きは良いくせに寝起き悪くて料理苦手でどんくさくてめっちゃ不器用やねんけど、その分一生懸命でめっちゃ優しいところあるんさ」
急に何言い出すんだろ、この子は。
確かにそう思うけど、何でこのタイミングで？
俺は少し不思議に思いながら舜太君の話を聞いていた。
舜太「それに、なんといっても俺のお姉ちゃんやからさ、Aちゃんには"今度こそ"幸せになってほしいんさ。やから、お願いしますね、Aちゃんのこと」
ジント「ん…？お願いって、どういう意味…？」
舜太「え？どういうって、そう言う意味やん。Aちゃんを幸せにしたってってこと！」
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作者名：milkssss | 作成日時：2020年2月17日 15時
