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ドキドキと心臓の鼓動が早くなって、昨日の晩みたいに、鼻息が荒くなっているのに、俺は気が付かなかった。
その時、これもまた昨日と同じように、いつの間にか俺の後ろにいたバンビが、キャウンっと吠えた声に、俺は飛び上がって驚いて、大声で叫んでしまったのだった。
ジント「うわああ！！」
その声はもちろん、外にいる若い男にもばっちり聞こえたようで、
「え？！んもーやっぱりおるやん！早く開けてやー！！」と、安心したような声でドアをノックしていた。
はぁ…
こっちは全然安心できないっていうのに…
仕方がないから、俺はAちゃんに申し訳ないと思いつつも、玄関を開けて外の男を迎え入れることにした。
―
鍵を開けた玄関から勢いよく入ってきた彼は開口一番
「あんた誰？」
と、もっともな意見を聞かせてくれた。
しかしながら、俺も同じ意見を持っているのは言うべきだろうか。
「あれー？ところでAちゃんは？」
この部屋の間取りを良く知っているのか、俺の事はお構いなしに部屋に入ると、すぐに寝室の方を覗き、Aちゃんがいないことがわかるとキョロキョロと辺りを見回しながら、部屋をウロチョロし始めた。
ジント「Aさんなら今朝仕事に行きましたよ」
「え？あぁそっか！俺が休みやからみーんな休やと思ってたけど、そっかそっか、今日は平日やっけ！うっかりうっかり！」
俺の言葉に、彼は満面の笑みを浮かべて、自分の頭をペチペチと叩いていた。
何て天然で呑気な人だ。
けど、Aちゃんとどんな関係なのか、気になる…。
まさか、本当に彼氏…？
ジント「あ、あの…。それで、A、さんとは、どういう関係なんです…？」
「え？っていうか、それはこっちが聞きたいねんけど？あんたはAちゃんとどんな関係なん？」
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作者名：milkssss | 作成日時：2020年2月17日 15時
