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『シャンクスってほんと甘いの好きだよね』
シャ「お前の作るもんは全部好きだ」
『うそ…苦いのは嫌いなくせに。それにケーキだってあんまり好きじゃないでしょ?ここに来るといつも甘いチョコばっかり食べてるもの』
シャ「まぁ、そうだな。特別甘いもんが好きなわけじゃねぇがチョコだけはガキの頃から好きだった」
『性格も子供っぽいけど舌も子供なんだねシャンクスは』
くすっと笑って
自分用に持ってきたブラックコーヒーを口に含むと
さっきの甘さがようやく緩和されたみたいに
口の中がすっきりした。
シャ「だはは…言うなぁ。おれからしたらお前の方が子供だぞ?」
『歳が下なだけじゃない。わたしはもう立派な大人です』
シャ「へぇ…そりゃいい。おれは大人しか船に乗せねぇことにしてるんだ。どうだ?乗るか?」
『乗らない』
シャ「ったく…じゃあお前はずっと子供のままだな。そういうことだろ」
わざとらしく不貞腐れながら
ぶつくさ言ってるシャンクスを横目に
コーヒーを飲み進める。
そういうところが子供っぽいのに。
シャンクスと話してると楽しくて
時間があっという間だ。
『そろそろ休憩時間終わるからお店開けないと…』
シャ「そうか…なぁ、A…今夜時間あるか?おれたちはいつもの酒場で飲んでるからお前も来いよ。みんな喜ぶ」
赤髪海賊団が島に帰ってきた日の夜は
いつも盛大な宴を開く。
それはもう夜通し続く大宴会。
わたしも久しぶりにみんなに会いたい…
『じゃあ…少しだけ行こうかな』
シャ「ああ…待ってる。それじゃ、またな」
『うん』
シャンクスを見送った後
ショーケースと睨めっこしながらみんなに
持っていくスイーツを考える。
だけど、
今から作るには時間がなさすぎるし
午後のお客さんがどのくらい来るかも分からない。
『うーん…余り物になっちゃうけど仕方ないか』
みんな喜んでくれるといいな…
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作者名:Maaya | 作成日時:2023年3月26日 21時