034 コワイ 睦月side ページ38
「睦月おるか?」
入り口に手を引っかけて、秀お兄ちゃんが顔を出した。
「反省した?」
「うん」
「葉月にごめんなさいは?」
「する」
こう言うとき、秀お兄ちゃんは優しい。でも、斎お兄ちゃんは
「何、甘やかしてるの」
凄く怖い。
「葉月は?」
「泣いてる。」
「お前、何した?」
「いつも通り」
いつも通りって
「はーちゃんのこと叩いたの?」
「そうだけど?」
秀お兄ちゃんは出てった。
「なんで、死ねなんて言ったの?」
「ごめんなさい」
昔は優しかったのに、どうして。
「いいか?睦月が望もうが望むまいがどちらにしろ葉月は死ぬ。あと、十年もすりゃあ葉月は死ぬ。」
「人はいつか死ぬ。だからな。死ねなんて言っちゃいけないんだ。秋夜や春音なんかいつ死んでもおかしくない。生きたくても生きられない人がたくさんいる。」
「葉月がいなくなったらどうする?お前が死ねって言ったせいで葉月がいなくなったらどうする?」
やだ。
「葉月がいないのはヤダ。」
「死んだら合えないぞ。謝れるか?」
「うん」
「よし、おいで。もうすぐご飯だよ。」
「うん」
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浜花乃 - 面白かったです!文才ないって言ってましたけど、私より断然ありますよ!それに、上手だなと思います!私もですけど、更新頑張ってください! (2020年2月15日 20時) (レス) id: effc3ac0ee (このIDを非表示/違反報告)
皇海 宙(プロフ) - 不思議な感じがします、続きが気になります!更新頑張ってくださいo(`・д・´)o (2020年2月2日 15時) (レス) id: 38af579ced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミカゲ | 作成日時:2020年1月30日 16時