群青の幻影【ハリーポッター】【男主】 (ページ24)

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第二十一話毒ページ24

　翌朝、ノーバートに噛まれたロンの手が2倍くらいの大きさに腫れ上がっていた。思い返せばドラゴンの牙には、毒があったことを思い出す。

　言わなかったことを申し訳ないと思いながら、すぐにロンをマダム・ポンフリーの所へ連れて行く。

「ロンのところに行こう！」

「ああ」

　授業が終わった後、僕達は急いで医務室へ向かった。ロンは来た時よりも酷い状態でベットに横になっていた。

「手だけじゃないんだ。マルフォイが僕の本を借りたいってマダム・ポンフリーに言って僕のことを笑いに来たんだよ！僕がいったい何に噛まれたか言いつけるって脅すんだ！」

　ここでも、ドラコの名を聞くことになるとは。うん、ドラコは暇なのか。暇じゃなければ、ここまで歩いて来ないはずだ。

「僕は犬に噛まれたってマダム・ポンフリーに言ったんだけど、信じてないと思う。クィデッチの試合の時、殴ったりしなければよかった。仕返しでこんなことをするんだ｣

「落ち着いてくれロン。土曜日の真夜中には、全て終わる」

　慰めようとしたが、僕の言葉は逆効果になってしまったようでロンは突然ベッドに起きあがり、掠れた声でドラコに取られた本にチャーリーの手紙を挟んでしまったと言った。

　けど、今さら計画は変えられない。