第十四話 蛙チョコ ページ17
「母様、Mrスネイプと言う方を知っていますか？」
「もしかして、セブルスの事かしら！」
我にも無く急ぎ足で、ノックも忘れて僕は母様が居る部屋へ入る。母様は一瞬、驚いた顔をして、僕に向かって手招きをした。
口から出たのは、間違いなく先生の名前で困惑する。
「ご存知なのですか？プレゼントがあって、どうして……？」
「あらあら、プレゼントが。よかったわね。セブルスとは同級生で仲が良かったの。Aは小さい時に、一度会った事があるのよ」
どうやら、先生は僕が1歳の時に父様が家に呼んで来られたらしい。
それでスネイプ先生が帰る時に僕が抱き着いて中々離れなくて困っていたらしく、しばらく遊んでくださって帰っていかれたらしいが。
……恥ずかしいような無いような。
それにしても、あのスネイプ先生が。
僕は驚きと戸惑いを胸に、学校へ戻ったらお礼を言おうと決めて自分の部屋へ戻った。
それから数日過ぎ、クリスマス休暇が終わって僕はホグワーツに戻ってきた。
肖像画を通って談話室に行くと、そこにはハリーとロンがいた。
「―――久し振り」
「「A！！」」
二人は食い気味に、僕がいない間にホグワーツであったことを話してくれた特に、みぞの鏡や透明マントのことはかなり驚いた。
「そうだ、ハリー。噂で聞いたんだけど、今回のクィデッチの審判はスネイプ先生らしいぞ」
「なんですって？試合に出ちゃダメよ！」
その時、ネビルが談話室に倒れこんできた。両足を閉じたままの様子から、誰かに足縛りの呪いをかけられたようだ。
「フィニート！……立てるかネビル？誰にやられた」
僕は呪いを解き、ネビルを立ち上がらせながら聞く。驚いたことに、ネビルはドラコがやったと言った。
また、ドラコか。最近よく耳にするなあ。
「僕が勇気が無くてグリフィンドールにふさわしくないなんて、言わなくってもわかってるよ。
マルフォイがさっきそう言ったから」
「マルフォイが十人束になったって君には及ばないよ」
蛙チョコを差し出しながら、ハリーがネビルを励ます。
｢ありがとう。……ハリー、このカードあげるよ。集めてたよね｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1671人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空天 馬
| 作成日時：2016年6月11日 1時
