5話 ページ6
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パタンッ
私は読んでいた本を閉じた
鞄からスケッチブックを取り出して、今日描いたページを捲る
描かれているのは目の下にクマを作った彼の眠る姿
何故描いたのかは分からない
…………ちょっと嬉しかったかのかもしれない
自分の隣りで眠る彼を見て、信頼されていると自分勝手に思ったから
放課後の美術室
もう1度彼を描いてみようと筆を取るが、想像上の物だからだろうか
全く筆が進まない
仕方なく筆を置いて、窓の外を眺めると、もう随分暗くなっていた
そろそろ帰りましょうか
スケッチブックや本を鞄に戻し、美術室の鍵を手に取る
忘れ物が無いかを充分に確認した後、電気を消し、扉を閉める
首筋を流れる汗を拭い、思い出したのは、もう直ぐ体育大会だということ
運動は少し苦手だ。
特に走るのは
今年の競技は何に出ようかな
……天若さんは何に出るんだろう
『恰好いい姿、見れますかね……』
本日2回目
自分の発した言葉に驚いた
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ゆきん子(プロフ) - ユナさん» コメントありがとうございます!頑張らせて頂きます! (2016年12月25日 14時) (レス) id: 3cb9fc0f15 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ - とても面白いです。更新頑張って下さい!応援しています! (2016年12月25日 14時) (レス) id: fd4872449f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきん子(プロフ) - まゆまゆさん» コメントありがとうございます!楽しんで下さって何よりです! (2016年12月18日 9時) (レス) id: 3cb9fc0f15 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ - 面白かった (2016年12月18日 7時) (レス) id: 450833dcd2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきん子(プロフ) - 田崎ユリナさん» ありがとうございます!面白いと言ってくださって非常に光栄です!頑張ります! (2016年12月15日 20時) (レス) id: 3cb9fc0f15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白昼のアマリリス | 作成日時:2016年11月28日 8時