愛しごっこ(続)

＊ ページ17

玄樹side







彼女と一緒に涙を流した日から、





僕は毎日彼女の部屋へと通った。









・








彼女が元気を失っていく姿を見るのは



辛かった。







でも、それ以上に








君と毎日いることができて、




君と笑いあうことができて、




君の素敵なところを沢山知ることができて、









僕は幸せだったんだ。









・








君と髪型をお揃いにしたときだって、







泣きながら"ありがとう"って



笑顔を見せてくれた。









それだけで、僕は十分なんだ。









・








「ねーえ、玄樹くんっ！」









・








いけないっ、ぼーっとしちゃった。








折角の彼女との時間、



一分一秒たりとも無駄にしたくない。









・









「今度の日曜、外出許可が下りたの！





だから、一緒に出かけたいなあって、、」








・









予期していなかった出来事に



僕の頬は緩みっぱなし。









玄「行く！！行こう、うん！！！」







「やった！ありがとう。



でね、お願いがあるの。









・









・









いっつも玄樹くん朝早くから



来てくれるけど、






その日はゆっくり来てほしいの！」









・









"いろいろ準備したいし、、！"



って言う彼女に








・








僕は笑顔で「了解！」と言った。









・









・









・









、、あぁ、なんで





疑わなかったんだろう。









・

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