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(紫)
そっと流星の腕を引いて包み込むように後ろから抱きしめる。
『そんな可愛い流星の反応見たら、俺ももっと好きなってまうわ』
顔が見えなくなれば、もっと素直に言葉が出てくる。
『…ほんまに好き。愛してる。ずっと一緒にいたい』
「…俺も、大好きやから、ずっと一緒にいたい」
ふわりとした空気が2人を包み込む。
居心地が良くて、あったかい感じ。
ずっと言おうか悩んでたこと、今なら言えそうな気がする。
なかなか素直に愛の言葉も意見も言われへんから、どうしようかと思ってた。
流星は嫌かな、とか考えたらなかなか口に出せへんかった。
…でも、今なら言える。
『…なあ、流星。一緒に住まへん？』
「……っえ、？」
くるりと振り返り、大きな瞳を揺らして真っ直ぐこっちを見つめてくる。
『流星の傍にずっといたいから、一緒に住んでくれませんか？』
「……はいっ、」
綺麗な瞳から零れ落ちる涙を優しく掬って抱き寄せる。
『ふふ、そんな泣かへんの』
「やって、�陲舛磴鵑�らそんなん言われると思ってなかったもんっ、」
『俺も今日言うつもりじゃなかったんよ。やけど、流星見てたら愛おしさが込み上げてきて、…言うてもうたわ』
そう言えば、より近づいてきてぎゅうっと抱きしめてくれた。
「…�陲舛磴鵝△�っこよすぎる……好き」
ぼそぼそと首元に顔を埋めて話す流星の髪を優しく撫でる。
………え、髪の毛冷た。
『…髪の毛冷たなってるやん…！お風呂で長々と話す内容じゃなかったな』
2人でほんまやなって吹き出して笑って。
天然でアホな2人。
なんかこういうところも好きやなって思ってしまう。
風邪をひきやすい流星の身体を急いで拭いて、髪を乾かして、暖かい布団にくるまらせたおかげで風邪はひかんかったけど、最後の最後でムードがないのも俺ららしくていいかも。
…やっぱり流星のことが大好きやって思った、33歳の誕生日。
end.
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作者名：流優
| 作成日時：2021年10月31日 17時
