story9 ページ9
「啓さんのこともっと知りたいです。
好きな食べ物とかー、好きな香りとか。」
一緒に暮らすにあたって必要だと思うことを聞いてみた。
明日からはとりあえずシェフはつけないつもりだし、好みは知ってた方がいいだろう。
「ローストビーフ、ジェノベーゼ、ミネストローネとか。基本何でも食べるけどね。
匂いは柑橘系とかさっぱりしたのがいいかな。」
そうだ。
彼、御曹司なんだ。いかにもいい暮らししてますみたいな食べ物ばかり。
オムライスとかなら簡単に作れるのに…。
私もそれなりに贅沢はさせてもらったけど、あまり周りから浮くのは嫌だからそこまでいいものばかり食べていたわけではない。
でも、香りの好みは似てるからよかった。
「私たち、夫婦だけどルームメイトみたいなもんですよね。」
グラスに入ったワインに写る自分を見ながら言った。
「好きになりません。ちゃんと守ります。
だから、安心してください。」
彼の左手をとり、ゆっくりと薬指から指輪を外した。
その指輪を彼の手の上にのせて握らせた。
「指輪も外してていいですよ。じゃないと都合悪いでしょ。」
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作者名:奈津 | 作成日時:2021年9月17日 21時