story42 ページ42
「いや。違うよ。どうして急に」
私は啓さんの正面から横に座りなおした。
緊張で手が震えてくる。
「あなたが女遊びをしているのは知っています。
それを承知で結婚しました。
でも、この前下で他の女性とキスしているところを見てしまって。
嫌だったんです。わがままだけど。
あなたは私を子供だと思っているから手しか繋いでくれないんでしょ?」
そう言うと彼は私を抱き寄せた。
前に寝ぼけていた時よりももっと強く。
心臓が高鳴る。
「すまない、そんなことを思っていたなんて知らなかった。」
私も戸惑いながら抱きしめ返した。
「女関係は全部切ったよ。
信じられないかもしれないけど、俺はずっとお前が好きだったよ。」
なにそれ
聞いてない
私のことを好きってどうして?
今まで全くそんな素振りしなかったじゃない。
「あなたが好きにならないって言ったから私も諦めたのに。」
「あぁ。
好きだ。俺を見て。」
「じゃあどうしてキスもしてくれなかったの?」
彼は私のおでこにキスをした。
「ただ俺が拒絶されるのが怖かったんだ。思っているような人じゃなくてごめん。」
私が思っていたよりも彼は大人じゃないのかもしれない。
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作者名:奈津 | 作成日時:2021年9月17日 21時