コピペ改変17※白黒無常の背景ストーリーのネタバレ&◯亡描写&自◯描写あり ページ30
泣けコピです｡
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謝必安『半年ほど前の私へ
色々あって疲れてぐっすりだと思いますが､頑張って起きてください｡
今から言う事をやってください｡頼みます､あなたの為だから｡しくじってはいけませんよ｡
まず､家から出る前に玄関の傘を持って行ってください｡
そしてあなたの片割れの待っている南台橋に行き､すぐにそこから離れなさい｡
後に大切な人を奪う大雨が降る､その場所から｡
そうしないと､彼が大雨に飲み込まれて死んでしまいます｡
彼を見つけられなかった悲しみとあなたの悲鳴は､恐らく一生頭から離れなくなります｡
前日まで話したり政府から庇ってくれたりしていた彼が､次の日には死んでしまうんですよ｡
この世からいなくなってしまうんです｡
それと､南台橋から離れたら彼に言ってやりなさい｡
『今までちゃんと口にしていませんでしたが､心の底から大好きで自慢の親友です』って…
頼みます､頼みますよ｡頼みますからこの文を半年前の私に送らせてください､頼みますよ｡お願いします｡
『俺はあそこで待っていたかった｡お前との約束を守る為に』なんて今更言わないでください｡
范無咎のバカ』
オルフェウス｢娘が今年の夏に亡くなった｡優しくて可愛い子だった｡
そんな娘が､ある時から急に別れ際に『アデュー』しか言わなくなった｡
可愛いおふざけだなぁなんて思っていたら､その後1ヶ月もしないうちに病院で静かに息を引き取った｡
そして昨夜､ふと気になって『アデュー』の意味を調べた｡フランス語でバイバイの意味だろうと思っていたら違ったんだ…
『次にいつ会えるか分からない時の挨拶｡長い別れを告げる挨拶』だったんだ…
『あぁ､娘は覚悟してたんだな…』って初めて知って､葬式の時より泣いた｣
ヘル｢ルキノさんと電車に乗っていたら､後ろに立っている男の子が『ママ､ママ…』と言い出した｡
ルキノさんがジッと私を見ていたから､多分私のことを言っていたんだと思うけど…父親と一緒だったのか､小さい声で父親がその子に話しかけていた｡
『○くん､ママじゃないよ｡ママはいないんだよ｣
『だってママ…』
『ちがうよ｡ママは△君と先にお空に行ったんだよ』
『だって…ママ…』
どうやらその子の母親は死んでしまったらしい｡男の子はまだ2､3歳くらいだったかな…?
何とも言えない車内の重い空気の中､私とルキノさんは電車を降りるまで振り向くことができなかった｡
ガラスには､他人に興味がないはずの私の潤んだ目が映っていた｣
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作者名：コードネーム13@現在第五人格の企画参加者募集 x他1人 | 作者ホームページ：ない
作成日時：2023年1月27日 16時
