コピペ改変9 ページ22
今回は泣けるコピペ改変にしてみました｡
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トレイシー｢いつだったか､頑張って貯めたお小遣いで父さんに携帯電話をあげたんだ｡
いらないって言っていた割には嬉しそうな顔をしながら受け取ってくれたの､今でも覚えているよ｡
使い方に悪戦苦闘していたから､一通り教えてメールを送ったんだけど､返事は来なかった｡
その2ヶ月後､父さんは僕の成功を見ることなく事故死しちゃったんだ｡
葬式後に父さんの遺品を整理したら､携帯に未送信のメールがあってさ…確認してみたら､最初で最期の僕宛のメールだったんだ｡
僕はその場で赤ちゃんみたいに大声で泣きながら､震える指で送信ボタンを押したよ｡
あれは僕の一生の保護メールになったよ､父さん…｡
『トレイシー､君からのメールがやっと見られたよ｡
返事に何日もかかっているけど､許してくれ｡何せ操作が難しくてね…｡
父さんはこれからも､娘と一緒に時計を作りたいと思っているよ｡
もし結婚して子供ができたら､その時は皆で立派な時計を作ってプレゼントしよう｡
子守だって毎日やってやる｡これは父さんからの約束だ』｣
メアリー｢陽一が４歳になった頃､突然『ペン字を教えてください』と言ってきたことがあって､どうせすぐ飽きるだろうと思いながらも毎晩教えていたわ｡
ある日､娘の通っている幼稚園の先生から電話がかかってきて『陽一ちゃんから『神様に手紙を届けてほしい』と頼まれました』と言われ､手紙を読んでもらったら『良い子にするから､お父様を元気にしてあげてください｡お願いします』 と書いてあったみたいなの｡
ちょうどその頃､旦那は交通事故で大怪我を負って入院していて…命に別状はないとは言われたけど､陽一はずっと心配そうだったわね…｡
その時､ペン字を覚えたかったのは神様に手紙を書く為だったんだと分かって､受話器を持ったまま私も先生も泣き出してしまったわ…｡
最近『もう少ししたらお父様が戻って来る〜♪』と娘が明るい声を出す意味が分かって､余計にボロボロと泣いてしまったことを覚えているわね…｡
でもなんでペン字にこだわるのか分からなくて､翌朝娘に聞いてみたの｡
そしたら『神様にお願い事をするなら､何か頑張った方が良いと思ったんです』の一言｡
心優しい娘の願いが通じたのか､旦那は通常では考えられない回復速度で完治し､あっという間に退院｡
この話を聞いた旦那が大泣きして､陽一を抱きしめながらお礼を言っていたことは一生忘れないわ｣
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作者名：コードネーム13@現在第五人格の企画参加者募集 x他1人 | 作者ホームページ：ない
作成日時：2023年1月27日 16時
