4.「どんぐり」 ページ7
俺がおそ松兄さんの発言に狼狽えていると、チョロ松兄さんが助け舟を出してくれた。
そうだぞおそ松兄さん、血が繋がってる上に七つ子だぞ、七つ子。
「えー!?だって彼女もできないし、何よりこの歳でDTってヤバくね??」
「だからって再開したばかりの弟にそんなこと言って良いってわけじゃないからね?!最近おそ松兄さん、見境なくなって来てるよね?!」
おそ松兄さんの爆弾発言を聞いて、俺は呑気にも「ああ、そういえば俺たち全員DTだったんだっけなぁ。」と思案していた。
というかチョロ松兄さん、昔と比べてかなりまともになったな…。
昔はじゃんけんがめちゃくちゃ強くて、要領がよくて図太かったのに…!!
兄さんなりに改心したのかな。
「とりあえずチョロ松兄さんもおそ松兄さんも落ち着こうぜ。おそ松兄さんも、別に本気で言ったわけじゃない……んだよなァ??」
「あっ……う、うん??じょ、冗談…だよ」
俺が威圧的に尋ねたら、おそ松兄さんは顔を引きつらせながら冗談だと答えた。
別に本気だろうと冗談だろうとどっちでもいいんだけども。
「ほら、冗談で言ったらしいし、チョロ松兄さんも落ち着こう?」
「う、うん。冗談なら別にいいんだけど…。」
チョロ松兄さんも渋々納得してくれた。
だけども目が明らかに軽蔑に似た目をしている。
「ねぇー!!A兄さん!!居間!!!行こうよー!!!!」
話が区切れるのを待っていたのか、静かになった途端に十四松が後ろから俺に抱きついてきた。
弟はやはりかわいい。
「あ!そういやまだ荷物とかしまってねェな!…よし、いこいこ!!」
荷物はトド松が居間まで運んでくれたはずだ。
カラ松兄さんはさりげなくトド松についていったし、一松兄さんは橙色の猫を連れて一緒に行ったから、居間に行けば彼らと話すこともできるだろう。
「うん!!!…あ!兄さん、はい!!」
「?どんぐり??……あ、何これ超いい形してんじゃん…!」
居間まで向かおうとすると、十四松からどんぐりが手渡された。
とても形がよくて、可愛らしいどんぐりだった。
「兄さんが帰ってくるって聞いたから、探してきた!!!ちょーいいでしょそれ!!」
「いーね!!飾っとくわ!」
俺の言葉に満足したのか、十四松は首をうんうんと勢いよく縦に振った。
…あれ、首痛めないかな、大丈夫かな…。
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くもの巣 - テンション高尾wwwwすばらしいwwww (2016年3月11日 20時) (レス) id: b8ecd8eab1 (このIDを非表示/違反報告)
松竹梅 - とても面白いです!!更新更新頑張ってください!応援してます!!! (2015年12月28日 13時) (レス) id: 2e028300d7 (このIDを非表示/違反報告)
四里緋。(プロフ) - エンドさん» そうだったんですか!そうとは知らず載せてしまいました!!教えてくださりありがとうございます、消しておきますね!! (2015年11月25日 7時) (レス) id: cdc15d1d82 (このIDを非表示/違反報告)
エンド - Twitterのアカウントの載せるのは違反ですよ (2015年11月25日 0時) (レス) id: db4e39ba66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:竹ノ狐。 | 作成日時:2015年11月17日 21時